女だってカッコ良く消えていく、アン・ルイスのように。 | 宮脇 流の「昭和を話そう」 ( BOSSのブログ)

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70年代や、あの時代に輝いていたアレやコレや。
クリエイティブディレクターが語る、「思い出のエッセイ」です。

アン・ルイス

それは衝撃だった。「グッド・バイ・マイ・ラブ」のヒットでアイドルの座についたのが1974年。それからたったの4年後、写真のレコジャケでアン・ルイスはイメージを180度変えて登場した。♪春には春の恋がある そろそろおまえとお別れだ のんびりしてたら捨ててくよ・・♪なんとサディスティックな歌詞、男に向かって「おまえ」と吐き捨てるアン・ルイスがあの頃 妙にカッコ良かった。女の時代というのが、本当にそこまでやって来たような、そんな気さえしたからだ。ここ最近の芸能界はなんだかスキャンダルが多い、らしい。熱愛や不倫や、引退や・・・。だけど、そんなのは昭和の頃からあたりまえ。芸能界とはそういうものだし、芸能人とはそういうものなのだ。あの頃の、アン・ルイスに話を戻そう。80年には再びしっとりと「リンダ」を歌い、人気歌手 桑名正博と電撃結婚。82年には、引退した山口百恵の作詞で「ラ・セゾン」をヒットさせ、84年に離婚したかと思えば、「六本木心中」でまたまた大ブレイク。考えてみれば、いつも彼女に振り回された。だけど、それがスターの証でもある。95年にパニック障害を患い、99年活動中止。引退するまで、いろんな意味でアン・ルイスはカッコ良かった。スターに、平凡は似合わない。スターはきっと、「それを我慢できない」のだろう。

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