いつも、いつまでも、春は SEIKOでスタート! | 宮脇 流の「昭和を話そう」 ( BOSSのブログ)

宮脇 流の「昭和を話そう」 ( BOSSのブログ)

70年代や、あの時代に輝いていたアレやコレや。
クリエイティブディレクターが語る、「思い出のエッセイ」です。

SEIKO

日本で最初のTVCMは、SEIKO(服部セイコー)だったと聞く。1953年、時報によるCMが初めて流れてから、SEIKOはたくさんの名作CMを生み出した。そのひとつが1975年、水谷豊出演の腕時計のCM。私はそのCMソングが大好きだった。♪逢ったとたん ひと目惚れ 僕は君に首ったけ・・♪という春めいた曲が男性の声でCMから聴こえてきた時、一体誰が歌っているのかと噂になった。なにしろ、アカペラなんていうスタイルをしっかり聴いたのは、それが初めてだったからだ。そのシンガーソングライターが、大瀧詠一という歌手(アーティスト)だと知ったのは、CMソングを聴いてから2ヶ月後のことだった。その後数々の名曲を発表し、大ヒットメーカーになったのは誰もが知るところだけれど、私の中で大瀧詠一と言えば、「いつも夢中」というこの曲なのである・・。すでに他界した母が、高校入学の祝いとして当時買ってくれたのが、写真のSEIKOアドバンという腕時計だった。それが1974年のこと。ほぼ、時が重なるのである。昨年末、大瀧詠一も亡くなったけれど、思い出の曲はいつまでも胸の奥に聴こえるだろう。今も時を刻み続けているこの腕時計のように、ずっとずっと。

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