魔法のインキで、いろんな未来を書いてきた。 | 宮脇 流の「昭和を話そう」 ( BOSSのブログ)

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70年代や、あの時代に輝いていたアレやコレや。
クリエイティブディレクターが語る、「思い出のエッセイ」です。

マジックインキ

懐かしいような気がするけれど、実は今でも健在。1953年の誕生から超ロングセラーの「マジックインキ」なのである。発売当時は、どんなものにも書ける油性の筆記具なんて無かったから、まさにマジック(魔法)のインキという言葉がピッタリだったのだろう。時を経た今でも、マジックと言えば油性マーカーの代名詞になっているから、そのネーミングを考えた人は凄い。但し、開発メーカーの登録商標なので、他のメーカーはそのネーミングを使えない。もっと言えば、公正を期するNHKでもそのネーミングは放送できない。NHKでは、油性マーカーと言っているのかもしれない。朝ドラの中でも、「ちょっとその油性マーカーとってよ」とかなんとか・・だけどなんか味気ない。マジックの他にも、シャープペンシル(略してシャーペン)やセロテープなど、その名前以外ではなかなか伝えにくい文房具は、意外に多いのだ。 NHKも苦労するだろうけれど、先に優れたネーミングを開発されてしまうと他メーカーにとっては辛いだろうと、人ごとながら考えてしまう。次々と売り出されるシャーペンに興奮した、あの昭和の日々。電機メーカーのシャープが、その生みの親だったなんて、あの頃は全く知らなかった。

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