なんとなく、真ん中あたりにいる、井上順の生き方。 | 宮脇 流の「昭和を話そう」 ( BOSSのブログ)

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70年代や、あの時代に輝いていたアレやコレや。
クリエイティブディレクターが語る、「思い出のエッセイ」です。

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1月29日放送の「チューボーですよ」をなんとなく観ていたら、井上順がゲストで出てきた。堺正章とのコンビは絶妙だけど、井上順と言えば「夜のヒットスタジオ」での司会者トークも印象に残っている。調子に乗った井上順に、芳村真理が「順ちゃん!!!(怒って)」と突っ込むシーンがひとつの名物だった。もちろん、ザ・スパイダースのツインボーカルのひとり。楽器が出来なかったから、という説もあるけど、そんなことはさておき、売れた曲もあるにはある。紹介するレコジャケは敢えて渋い曲で、72年の「涙」。ソロになってから売れたのは「お世話になりました」の方だけど、私はこっちが好きだった。GS時代は歌手として、その後は司会者として、そして役者として、なんとなく売れながら長く活躍できる人って凄いなあ、って彼を見ているとその多芸な才能(つまりタレント)に感動すらしてしまうのは、私が年齢を重ねたからかなぁ。歌も司会もマチャアキの方が上だけど、あの人なつっこく、そしてケセラセラぶりは真似できない。閉塞感いっぱいのこの時代、井上順の生き方になんとなくヒントがあるのかもしれない。

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