先週は校内事例発表会があり,発表者だったため,資料作りやパワポの準備などに追われていました。今回は自分も勉強させていただくつもりでお引き受けしたのですが,たくさんの先生方に足を運んでいただき,貴重な意見をいただくことができました。

「緊張の緩和やリラックス効果を促す自立活動の取り組みに関する考察」~アロマオイルの活用を通して~

障害を併せ持つこどもたちは,常に五感をフルに活用して生活しています。
「精神的な安定を保つ」(リラックスする)ということは,感覚刺激を受容したりそこからさらに探索的な活動へと展開する上でとても重要な基盤になると思われます。

「緊張を生じやすく,外界からの刺激を受信しやすい」子どもたちにとって,接触を伴わない嗅覚系の働きかけは,緊張が生じにくく,快の反応を引き出しやすいはず。。。

という仮説の元に1年間取り組んできました。

文献によると,かかわり合いの手応えを求めるあまり,教師側が教育的刺激を次々に与えてしまい,結果外界に対してかかわりを閉ざしてしまうケースが多いという報告を読んだときは耳が痛かったです・・・。

接触(タッチ)による効果が大きいことは,セラピストとして日常で実感していますが

それさえも,刺激となって強い緊張を引き起こしてしまうこどもたちに対してどうアプローチしていくのか・・・

ある先生のコメントで「緊張の緩和は永遠の課題ですね」という感想をいただき,みなさん同じように感じながら子どもと向き合っていることがわかりました。

***今回の取り組みを通してわかったこと***

◎接触を行う前に「嗅覚」に働きかけることで,容易に快の状態を作ることができた。

◎快の状態でマッサージやストレッチなどの外部刺激を加えたことにより,緊張が生じにくく,身体の力を緩めてリラックスした状態をつくることができたのではないかと思われる。

◎接触過敏の強いお子さんやや筋緊張の強いお子さんへのアロマオイルを活用したアプローチは,有効性があると考える。

※お子さんによって個人差があることはもちろんですが,今回は保護者の方の了承を得ながら活動を進めました。

今後は学校現場において,誰もが安全に香りを利用した活動ができるような教材や体系作りに取り組んでいきたいと思っています。


長文失礼しました。
忘れないように書き残しておきたかったので。。。(^^)/