Excel チェックボックスを作る」記事でご紹介したチェックボックスは、対応する項目をオンまたはオフするときに使います。
一方、今回ご紹介するラジオボタンは、複数の選択肢の中から 1つだけを選択するときに使うものです。
例えば、3つの選択肢の中から 1つを選択しオンにすると、残る 2つは自動的にオフとなる動作となります。

例えば、下図のような表があるとして、各会員は C~E列「女性」「男性」「その他」のいずれか 1つを選択して回答するようにしてみます。

 

[開発]タブが要りますので、[開発]タブが表示されていなければ、上記記事を参照して表示しておいてください。

[開発]-[コントロール]-[挿入]から「オプションボタン(フォームコントロール)」を選択します。(下図)

 

配置したいセルの上で適当な大きさ・位置に四角形を描くようにドラッグします。

初期設定のままですと「○ オプション1」などと表記されていると思いますが、右クリックして [テキストの編集]を選択し今回は「○」だけとします。
そして、配置したセルを選択し、オートフィルして空欄すべてにこのラジオボタンをコピーします。(下図)

 

この状態ですと、すべてのボタンのうち 1つがオンにでき、他のボタンをクリックするとそれ以外のボタンはオフになります。
これを横一列で「女性」「男性」「その他」のいずれかが選択できるようにするため「グループ化」します。

[開発]-[コントロール]-[挿入]から「グループボックス(フォームコントロール)」を選択し、横一列のラジオボタン 3つを囲むようにグループボックスを描きます。(下図)

 

これを会員ごとにグループボックスを描きます。

このままですと、グループボックスに「グループxx」という名前と枠線が見えてしまいますので、これらを消去します。
グループボックスまたはラジオボタンの 1つを選択し、[図形の書式]タブ [配置]-[オブジェクトの選択と表示]をクリックすると、画面右側に「選択」ダイアログが現れます。
この中の「Group Box xx」の右側に見える目のアイコンをクリックして斜線を入れます。(下図)

 

次に、会員ごとにどのラジオボタンを選択したかを表示してみます。
いずれかのラジオボタンを右クリックし「コントロールの書式設定」を選択します。
「コントロールの書式設定」ダイアログが現れます。(下図)

 

「リンクするセル」欄に、選択したボタンの結果を表示するセルを指定し「OK」ボタンを押します。
この操作を会員ごとに行い、完成です。(下図)

 

選択したラジオボタンに応じて G列の数値が変化します。
この数値を集計したり、その値に応じて続く応答をさせてもよいですね。
G列の数値表示をしたくなかったら、G列を非表示にするなどすればよいです。