Microsoft 365、 Office 2021、Office 2019 および Web版や iPhone/iPad版 Officeアプリでは「アイコン」と呼ばれる画像が使えます。
Excel アイコンを挿入する」記事などでもご紹介してきましたが、ピクトグラムのような図形がたくさん提供されています。(下図)


これだけたくさんのアイコンが提供されているので十分とも言えますが、使い続けていくといつも同じようなアイコンを選んでしまい、たまには他のアイコン図形も使ってみたいとか、他の人と差別化を図りたいとか、考えるようになります。

そんなとき、ひとつのチョイスとして Googleが提供する「Google Fonts」を使ってみるのもよろしいと思います。

実は、過去に「フォントの追加」記事で「Google Fonts」に触れたこともありましたが、このときは「フォント」についてお話しました。
今回は、アイコンとして利用できるアイコン図形を「Google Fonts」ページからダウンロードするというわけです。

ダウンロードするために「Google Fonts」のページを開きます。(下図)


最上部の検索ボックスにキーワードを入力して検索します。
ただし、アイコン名がすべて英語なので、検索ワードも英語にしてください。
例えば「house」と入力してみると、絞り込まれます。(下図)

 

検索ワードによっては、このようにたくさんヒットするものもあれば、中には少ないものもあります。

検索されたアイコンからお好みのアイコンをクリックすると、画面右側にメニューが現れます。(下図)

 

ここに表示されるものは、Webページに埋め込むときの CSSコードです。
今回は Office文書内に挿入するアイコン図形をダウンロードするだけなので、使うのはその一番下、青い「SVG」または「PNG」と書かれたボタンを使います。

「SVG」形式は、ベクターフォントのように文書に挿入後に拡大縮小してもギザギザやボケなどが発生しないので、今回はこちらを選択します。
「SVG」ボタンを押すと、格納する場所を聞いてきますので指定して保存します。
後は、ダウンロードしたアイコンを、Office文書に挿入して使います。

ところで、検索ボックスのすぐ下に「Filters」と書かれたボタンがあります。
これをクリックすると、画面左側にメニューが現れます。(下図)

 

一番上の「Fill」のスイッチをオンにすると、アイコン内部も塗りつぶされたものになります。
その下にスライドバーとともに「Weight」「Grade」「Optical Size」の項が並びます。
「Weight」は、アイコンの線の太さを 100~700 の間で 100刻みで変更できます。(デフォルトは 400)
「Grade」は、アイコンの強調具合を -25、0、200 のいずれかから選択します。(デフォルトは 0)
「Optical Size」は、アイコンの大きさを 20px、24px、40px、48px のいずれかから選択します。(デフォルトは 24px)

その下「Style」ではアイコンのスタイルを変更できます。
その上側の「Material Symbols (new)」がデフォルトで、その下側のプルダウンメニューで「Outlined」「Rounded」「Sharp」のいずれかが選択できます。
上側を「Material Icons」に切り替えると、下側のプルダウンメニューは「Outlined」「Filled」「Rounded」「Sharp」「Two tone」のいずれかを選択できます。

例えば「Rounded」を選択すると、アイコンの角が丸みが付いたものとなり、「Two tone」とすると、一部がグレーに塗りつぶされたアイコンとなります。

以上の「Filters」を変更した後で元に戻したいときは、最上部の「Reset all」をクリックします。