先の「スマホ版Excelアプリ(1)」~「スマホ版Excelアプリ(3)」記事でスマホ版Excelアプリの基礎的な操作についてご紹介しました。
今回は、スマホ版ならではの表データの閲覧・編集ツール「カードビュー」についてご紹介します。

先の記事でも触れたように、スマホ画面は狭く、またキーボードショートカットも右クリックも使えないです。
そのため、PCやタブレットでの操作とは異なる操作手段が必要となります。
PC版などで作成された表データの多くは、横にも縦にも長いので、それをスマホ環境で閲覧したり編集しようとすると、縦にも横にもスクロールさせたりズーム倍率を変更したりといった操作が必要になり煩わしく感じます。

「カードビュー」を使うと、表データの 1行のデータが 1枚のカードにまとめられ、そのカードが上下に並べらて表示されます。
つまり、1行分のデータが縦に並べられるので、横にスクロールしなくとも個々のデータを確認することができます。

前回と同じデータを使って「カードビュー」を試してみます。(下図)

 

画面左下に「カードビュー」ボタンがあります。
これをタップすると、最初のうちは下図のような説明が表示されます。

 

その下方にも記載されるように、この機能を使うためには表データをテーブルとして設定する必要があります。
なお、最下部にある「詳細情報」をタップすると、Microsoftのサポートページ「カード ビューを使用してスマートフォンのテーブル データを操作する」が Webブラウザで開きます。
必要に応じてご参照ください。

さて、上図の「リボンを開きます」をタップするか、これを閉じて画面上部のペンアイコンをタップします。
すると、表データがテーブル化されます。(下図)

 

このテーブルについて、画面左下の「カードビュー」ボタンを改めてタップします。(下図)

 

すると、カードビュー画面が開きます。(下図)

 

今回の例では、10行×2列のデータですので、1つのカードには 2つのデータが含まれています。
データ全部を閲覧するには縦にスクロールする必要がありますが、横にスクロールすることなく 1行分のデータが確認できるのはとても楽で嬉しいです。
いずれかのカードをタップすると、そのカードの内容を編集できる画面となります。

各カードの右上にある「…」をタップすると、画面下部に下図のメニューが現れます。

 

行の順番を変更したり、1行分のデータを複製したり削除したりできます。
また、カードビュー画面の右上にあるアイコンをタップすると、テーブルの各列の書式設定ができる画面が開きます。(下図)

 

画面下部の「フィールドを追加」メニューを引き上げれば、さらに詳細なメニューも出てきます。

そして、カードビュー画面に戻って、その左下の表アイコンをタップすると、元の編集画面に戻ります。

上述したように、「カードビュー」はスマホ画面が狭いからこそ必要とされた機能と言えるでしょう。