過去に「Gmail スレッド表示」記事で Gmailの特徴のひとつである「スレッド表示」についてご紹介しました。
このときは、PCでのスレッド表示および解除の方法をお話しましたが、今回はモバイル版Gmailアプリでのスレッド表示の解除方法をご紹介します。
「スレッド表示」は、同じ話題(スレッド)のメールをグループ化して表示します。
Gmailのヘルプページ「メールをスレッドごとにグループ化する」を参照すると、次の条件を満たすメールはグループ化され、同じスレッドであると判断されるそうです:
- 受信者、送信者、件名が以前のメールと同じである
- 参照ヘッダーの ID が以前のメールと同じである
- 以前のメールから 1 週間以内に送信されている
ここで言う「件名が同じ」には「Re:」や「Fwd:」などが付いて受信されたメールも同じ件名とされます。
使い慣れるととても便利な機能なのですが、1つ困ったことが起きます
毎日 10件以上のメールを受信しているような場合、あるメールについて受信者のひとりが数日経って返信し、またその返信メールに対し数日経って誰かが返信したとします。
上記のルールの「1週間」というのは、最後に受け取ってから 1週間以内という意味で、これらは最初のメールも含め同じスレッドとしてグループ化されます。
そして、厄介なことに、Gmailは日付順に並べられるので、このスレッドは最初のメールの受信日で表示されます。
ということは、最後に受け取ったメールが直近にやり取りしたものでも、最初のメールが受信された日のところに表示されるので、アーカイブしていたり、[すべてのメール] あるいはラベルで整理している状態でも探すのに苦労することになります。
そこで、そのようなメールを探したいときに一時的にスレッド表示を解除して、時系列的に一件一件のメールとして並べて直近のメールから探すとよいでしょう。
それでは、スマホなどモバイル版Gmailアプリでは「スレッド表示」の解除はどうやってするかご紹介していきます。
(1) iPhone/iPad版Gmailアプリ
Gmailアプリで「メイン」や「カテゴリ」、「ラベル」などで受信メールリストを見ると、複数回のやり取りがなされた同じスレッドではヘッダに数字が付記されています。(下図)
スレッド表示を解除するには、画面左上の「≡」から [設定]-[受信トレイのカスタマイズ]を開きます。(下図)
開いたメニューの中の「スレッド表示」のスイッチをオフにすると、スレッド表示が解除され、一件一件のメールが時系列に並べられて表示されます。
iPhoneや iPadの Gmailアプリでスレッド表示をオフとすれば、PC版の Gmailでもスレッド表示が解除されて表示され、また、PC版 Gmailでオンとすれば iPhone/iPadの Gmailでもスレッド表示となります。
(2) Android版Gmailアプリ
スレッド表示を解除するには、画面左上の「≡」から [設定]を開き、アカウントのアドレスをタップします。(下図)
そして、開いた画面で「スレッド表示」項の右端のチェックを外します。(下図)