Word ルーラーの表示

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Word 1行目のインデント・ぶら下げ」記事でも出てきた「ルーラー」を改めてご紹介します。

「ルーラー」は Word文書を開いたとき、その上部に表示される定規(ものさし)のような部分です。(下図)

 

左余白と右余白の間、つまり文章を記入できる領域に対応して表示されます。
上図では横方向のルーラー(水平ルーラー)を示しましたが、縦方向のルーラー(垂直ルーラー)も画面左端に表示されます。

なお、表示されていないときは、[表示]タブ [表示]-[ルーラー]にチェックを入れると表示されます。(下図)

 

ところで、このルーラーに表示される数字は、既定では文字単位で表示されています。
つまり、ルーラー上で「10」と記載されている位置は「(既定の文字サイズで)10字」ということです。
現在のバージョンでは「10.5 pt」のフォントサイズを 1字分の幅と数えて、その単位で表示されているわけです。
ただし、この表示単位は他にすることも可能です。
[ファイル]-[オプション]-[詳細設定]と開き、[表示]項までスクロールし「単位に文字幅を使用する」のチェックを外し、その上の「使用する単位」のプルダウンメニューでお好みの単位を選択し「OK」すれば適用されます。(下図)

 

さて、このルーラー表示に強く関係しているのが [インデント] と [タブ] です。

ルーラー上にいくつかのマークが表示されています。(下図)

 

「左インデント」は、段落の左側の位置を設定します。
この四角いマークを移動すると、「1行目のインデント」「ぶら下げインデント」も一緒に移動します。
「1行目のインデント」は、段落の最初の行だけがインデントされ、段落の次の行はインデントされません。
「ぶら下げインデント」は、段落の 2行目以降が 1行目より多くインデントされます。
「右インデント」は、段落の右側の位置を設定します。

これらのマークは、マウスを使って移動できますが、単なるドラッグ操作で移動できるのはルーラーのメモリの 1/3 単位に限られます。
例えば、上図のように「左インデント」が「2」のところにあるとき、マウスで右方向にドラッグすると、次に移動できるのは「2」と「4」の間の 1/3 の位置で、さらにドラッグすると 2/3 の位置‥‥という具合になります。

なお、[Alt]キーを押しながらドラッグすると、任意の位置に移動することができます。

また、[ホーム]-[段落]-[段落の設定]と開き、「インデントと行間隔」タブの「インデント」項の各パラメータを設定してもセットすることができます。(下図)

 

[レイアウト]-[段落]グループの「インデント」項でも「左インデント」「右インデント」を設定することが出来ます。(下図)

 

上記は横幅いっぱいに文章を記載する「1段組み」の場合でしたが、1段落を選択して「2段組み」としてみると、ルーラーも左右に分割されます。(下図)

 

上図は、文字カーソルが段落の先頭、つまり段組みの左側領域に置いたので、左側のルーラーに目盛やインデントマーカーが表示されています。
段組みの右側領域に文字カーソルを置けば、右側のルーラーに目盛やインデントマーカーが表示されます。

これと同様なことが「テキストボックス」にも当て嵌まります。
文書上にテキストボックスを重ね、そのテキストボックスを選択、あるいはテキストボックス内に文字カーソルを置くと、それに対応した幅でルーラーが表示されます。(下図)

 

そして、文字を記入した [図形] についても同様です。

[タブ] については、「Word タブ設定」記事でご紹介しましたので、そちらをご参照ください。