セルやセル範囲を参照して数式・関数の引数とするとき、セル番地で指定することはよく見かけますが、参考書やネット記事では見慣れない表記も出てきます。
今回は、いろいろなセル参照の表記をまとめてみます。

セル参照
「=A1」「=B2:D5」などのように指定します。
前者はセル「A1」を、後者はセル範囲「B2」~「D5」を参照します。

なお、「相対参照」「絶対参照」などについては「Excel セル参照」記事でもご紹介していますので、合わせてご参照ください。

行参照
「=3:3」は行「3」全体を、「=4:5」は行「4」~「5」全体を参照します。

列参照
「=B:B」は列「B」全体を、「=C:D」は列「C」~「D」全体を参照します。

論理積
下図において「=B1:B3 A2:C2」は双方のセル範囲が重なるセル範囲を参照します。

 

同様に下図において「=A1:C2 B2:C3」は双方のセル範囲が重なるセル範囲を参照します。

 

スピル範囲演算子
下図において、セル「E1」がセル範囲「E1」~「E3」にスピルされているなら セル「G1」に「=E1#」は E1:E3 と同じ範囲を参照します。

 

なお、セル「E1」には「=A1:C3 B1:B3」と入力されています。
また、「スピル」については、「Excel スピル(1)」記事や「Excel スピル(2)」記事などをご参照ください。

別シートの参照
「=Sheet1!A1」はシート名「Sheet1」のセル「A1」を参照します。
「=Sheet1!B:B」はシート名「Sheet1」の列「B」全体を参照します。

3D参照
「=Sheet1:Sheet3!B2」はシート名「Sheet1」~「Sheet3」のセル「B2」を参照します。
「=Sheet1:Sheet3!B2:C3」はシート名「Sheet1」~「Sheet3」のセル範囲「B2」~「C3」を参照します。

なお、「3D参照」については「Excel 3D集計(串刺し集計)」記事をご参照ください。

別ブックの参照
「=[book2.xlsx]Sheet1!A1」はブック名「book2」のシート名「Sheet1」のセル「A1」を参照します。
「=[book2.xlsx]Sheet1!A1:C3」はブック名「book2」のシート名「Sheet1」のセル範囲「A1」~「C3」を参照します。

合わせて「Excel 別ブックを参照」記事もご参照ください。

これ以外に「名前付け」して参照したり、「構造化参照」(テーブル参照)もあり、上記「Excel セル参照」記事でご紹介しています。
構造化参照については「Excel テーブル(2)」記事や Microsoftのサポートページ「Excel テーブルでの構造化参照の使い方」をご参照ください。