先の「Windows メモリを開放する」記事でご紹介した「Microsoft PC Manager」アプリは、「メモリ開放」機能だけでなく、他にも便利な機能があります。

PC Managerアプリを起動すると、下図のような画面が現れます。

 

上部にある「Boost」ボタンがメモリ開放機能でした。
その下には 4つのメニューが表示されています。

(1) Health check

「Health check」をクリックすると、クリーンアップするファイルなどをチェックし、暫くすると下図のような画面が表示されます。

 

ここでは 3つの項目「Item to cleanup」「Potential issues」「Startup apps to disable」があります。
1つめの「Item to cleanup」はクリーンアップするファイルを選択します。
キャッシュや一時ファイルなど削除する項目を選択することができます。
次の「Potential issues」は Edgeをデフォルトブラウザーに設定するかを選択できます。
最後の「Startup apps to disable」はスタートアップアプリとして登録されているアプリを無効にするか設定できます。

これらについてチェックを入れて「Proceed」ボタンを押せば実行されます。

(2) Storage management

「Storage management」では PC内蔵HDD/SSDについて不要なファイルなどを探して表示してくれます。
開くと下図のような画面に替わります。

 

「Deep cleanup」は、クリックするとストレージをスキャンして Windowsアップデートで使用された一時ファイルやごみ箱、Webキャッシュなどでどのくらいの容量を占めているか調べてくれます。
削除する項目にチェックを入れて「Proceed」ボタンを押せば実行されます。

「Manager large files」は C:ドライブにある大きなサイズのファイルを探します。
開いて「View in File Explorer」をクリックすると、C:ドライブにある大きなサイズのファイルを探し、エクスプローラ上に表示してくれます。
空き容量を増やしたいときなど、大きなサイズのファイルから手を付けると効率的ですね。

「Manage apps」は、あまり使われていないアプリを削除するためのメニューで、これをクリックすると [設定]-[アプリ]-[インストールされているアプリ]が起動され、PCにインストールされているアプリが一覧表示されます。
デフォルトでは名前順に並んでいますが、インストールした日付順やサイズ順に並べ替えて、インストール日が古くサイズが大きいものからアンインストールするか検討していきます。

「Storage sense」はクリックすると [設定]-[システム]-[ストレージ]-[ストレージ センサー]が起動されます。
この機能をオンにしておくと、ディスクの空き容量が不足してくると自動的に一時ファイルなどを削除してくれます。

(3) Process management

「Process management」は、現在起動されているプロセスを一覧表示します。(下図)

 

この中で、使っていないプロセスがあれば「End」ボタンを押して終了させ、システムの動作を高速化します。

(4) Startup apps

「Startup apps」は PC起動時にスタートアップアプリとして自動的に起動されるアプリが一覧表示され、不要であれば「Off」にして起動を高速化します。(下図)

 

PC Managerアプリ画面の右下には「Security」ボタンがあります。
これをクリックすると、下図のような画面に替わります。

 

「Scan」ボタンを押せば Microsoft Defenderを使って PCをスキャンします。
「Windows Update」はシステムやドライバーの更新を行います。
「Brwoser Protection」は他のプログラムによってデフォルトのブラウザが変更されないように保護します。
図示されていませんが「Pop-up Management」はアプリのポップアップウィンドウをブロックします。

PC Managerアプリは現時点で「Public Beta」版であり、メニュー構成など変更される可能性はあります。
それでも PCをまとめて管理してくれるので便利なツールだと思います。