「Excel マップグラフ」や「Excel 塗り分けマップ」でご紹介した「塗り分けマップ」は地図上の地域ごとにデータ数値に応じた色で塗り分けてくれるグラフ機能です。
プレゼンテーションなどで活用できる機能ですが、現在のところ国別・都道府県別のデータにしか対応せず、例えば東京都23区別のデータとか市区町村別のデータには対応していません。
一方、Excelに備わるもうひとつのマップグラフ「3Dマップ」は、地図上に立つ棒グラフといった形式でグラフを作成でき、地域の所在位置が確定できれば市区町村レベルでも表示できます。
今回は、一例として東京都葛飾区の町別の世帯数データを使って「3Dマップ」を作成してみます。
下図のような表データとなります。
元のデータではxx丁目というレベルのデータでしたが、ここでは郵便番号で括れる単位としました。
また、「日本人」「外国人」「複数国籍」という区別もありましたので、参考までに含めておきました。
さて、表データのいずれかのセルを選択しておき、[挿入]-[ツアー]-[3Dマップ]-[3Dマップを開く]をクリックします。
すると、暫くして「3D Mapsの起動」画面が表示され「＋新しいツアー」をクリックすると「3Dマップ」の画面が表示されます。
最初は、地球全体または日本全体の地図が表示されるかもしれませんが、当該地域が見えるまで画面右下の「＋」をクリックするか、マウスのホイールを操作して拡大してみます。
この時点では、データの設定をしていませんので、各地点にマークが付されているだけです。（下図）
右側の「レイヤーウィンドウ」でデータの設定をしていきます。
現在は「場所」欄で「市区町村」と「郵便番号」とが表示され、「市区町村」が選択されています。（下図）
その右端に「88%」と表示されています。
ここをクリックしてみると「マッピング精度」という画面が表示されます。（下図）
どうやら町名表記が不十分で、場所を特定する精度が不足する地域があったようです。
右側に表記されるようにデータを修正するとこの精度が高まるようですが、ここでは「場所」欄の 2番め「郵便番号」を選択してみます。
すると、この精度が「100%」になりました。
続いて「高さ」欄の「＋ フィールドの追加」をクリックし、プルダウンリストから「日本人」を選択、さらに「＋ フィールドの追加」をクリックして「外国人」「複数国籍」を選択します。
すると、地図上に“積み上げ縦棒”が立つ 3Dマップが表示されました。（下図）
画面右下の上下左右の矢印ボタンなどを操作してグラフを見る方向を変更したり、メニューの「マップラベル」をクリックすると地名などが地図上に表示されたりもできます。
基本的な操作は以上のようになりますが、使ってみて一番のポイントは、位置データの与え方さえクリアすれば、その後のグラフ表示はさほど難しくないということです。
上の例では「郵便番号」を使いましたが、「緯度・経度」データでよいし「住所」もよいです。
