先回「Word 文字列・行・段落の選択」でご紹介した方法で、文書中の文字列・行・段落が選択出来たら、今度は選択した範囲の文をコピー・移動・削除する方法を覚えましょう。
(1) 選択範囲の削除
これは簡単です。
削除したい文字列・行・段落を選択し、[Delete]キーを押します。
[Backspace]キーを押しても同様に削除できます。
ついでに覚えたほうがよいのは、[元に戻す]コマンドです。
Word画面の最上部左側にあるクイックアクセスツールバーに左回転矢印アイコンがありますね。
これが [元に戻す]コマンドで、ショートカットキーは [Ctrl]+[Z]です。
上記のように [Delete] または [Backspace]キーで削除したけど、元に戻したいときはこの [元に戻す]コマンドを使います。
(2) 選択範囲のコピー
選択した文字列・行・段落を、他の場所にも複写して使いたいときは“コピー&ペースト”、略して“コピペ”操作します。
コピー元の文字列・行・段落を選択し、[ホーム]-[クリップボード]-[コピー]をクリックします。(下図)
そして、コピー先の場所にカーソルを置き、同じく [貼り付け]をクリックします。
これで、複写できました。
[コピー]操作をした段階で「クリップボード」という一時格納場所にコピーされ、[貼り付け]操作をすると「クリップボード」に格納されたものが貼り付けられます。
「クリップボード」の内容をクリアしなければそのまま格納されていますので、この“コピペ”操作を何度も繰り返して複数個所に複写することができます。
なお、[コピー]操作にはショートカットキー [Ctrl]+[C]が、[貼り付け]操作には [Ctrl]+[V]が割り当てられていますので、慣れてきたらショートカットキーで“コピペ”操作をすると手早く操作できます。
さらに慣れてきたら、次のようなコピー操作も便利です。
文字列・行・段落を選択したら、[Ctrl]キーを押しながらコピー先の場所までマウス ドラッグして離します。
この方法は「クリップボード」を使いませんので、何度もコピーすることは出来ませんが、操作が単純なので実用的です。
(3) 選択範囲の移動
選択した文字列・行・段落を、他の場所に移動したいときは次のようにします。
移動したい文字列・行・段落を選択し、[切り取り]をクリックします。(上図参照)
そして、移動先の場所にカーソルを置き、同じく [貼り付け]をクリックします。
これで、移動できました。
この操作でも、[切り取り]操作をした段階で「クリップボード」に格納されます。
そのため、移動した後でも、他の場所に [貼り付け]操作をすることができます。
[切り取り]操作にはショートカットキー [Ctrl]+[X]が割り当てられています。
上述のショートカットキーを思い出してキーボードを見ると、[Z]、[X]、[C]、[V]というようにキーボード左下に並んでいますね。
ショートカットキー操作に慣れてくると、左手の小指が [Ctrl]キーにいつも触れている状態で操作していることに気付くと思います。
なお、選択範囲を移動するもうひとつの方法もご紹介しておきます。
文字列・行・段落を選択したら、単に移動先の場所までマウス ドラッグして離します。
この方法も「クリップボード」を使いません。
単純に移動させるだけです。
でも、実際の使用では、移動操作をした後で、それをさらに複写することはあまりないと思いますので、この直感的な方法が実用的です。