Excel 目次シート

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Excelブックの中にたくさんのシートを作ることができます。
Microsoftのサポートページ「Excel の仕様と制限」によれば、シートは「使用可能メモリに依存 (既定値は 1 シート)」とあります。
実用上は“ほぼ無制限”にシートを作れるということです。

さて、シートがたくさん増えていくと、それぞれのシートに移動するとき、シートの右下にある「◀」「▶」を押して順送りするのでは大変です。

あるいは、この「◀」「▶」の中間でマウス右クリックで「シートの選択」画面を出し、その中から目的のシートを選択して一気に移動するという方法もありますね。
私も日常的にこの方法を使っていますが、欠点としてはシート名が類似した連番、例えば既定の「Sheet1」「Sheet2」‥‥などとしていると目的のシートがどれであるか探すのが大変です。

そんなとき、「目次ページ」を作っておくと良いですよ。

例えば、この日報のようなブックには下図のような日付リストが記載されたシートを用意し、それぞれの日付セルに対応シートへの「ハイパーリンク」を張るというわけです。

 

上図の「6月1日」などという日付はシート名と一致させる必要はありません。
「6月1日」のセルを選択し [挿入]タブ [リンク]をクリックして「ハイパーリンクの挿入」ダイアログを開きます。(下図)

 

今回は同じブック内のシートにリンクを張るので、「リンク先」は「このドキュメント内」を選択します。
また、ダイアログの中央部で「セル範囲」リストの中にシート名が並んでいますので、目的のシートを選択して「OK」ボタンを押します。
「6月1日」のセルは下線付きの青字で表記されています。
この下線は [フォント]-[下線]をクリックすれば除去できます。(下図)

 

また、ハイパーリンクを施したセルはこのように青字になり、クリックすると紫色になります。
リンクを張った後で、文字の色を設定して任意の色に変更することはできますが、この場合はクリックしても色は変わりません。

さて、もしブックがこのように日報のようなものであれば、目次ページも下図のようにカレンダー形式としてもよいですね。

 

コンパクトにまとまりますし、視認性も上ります。

さらに、各シートの最上部など見やすい所に、下図のような「目次に戻る」という表記のリンクを設置しておくと、アクセスがより容易になります。

 

これらのリンクはセルだけでなく、図形などをリンク元とすることができますので、ボタンなどを配置してそれをクリックして移動させることもできます。

ちなみに、上図のダイアログにおいて「セル参照を入力してください」欄が既定では「A1」となっています。
つまり、リンクをクリックしてそのシートに移動したときに A1セルがアクティブセルになります。
もし、シート内の特定のセルをアクティブセルしたければ、ここにセル番地を記載してください。

また、別ブックのシートにもハイパーリンクできますが、今回の「目次」という用途ではあまり出番はないように思います。

なお、「Excel ハイパーリンク」の回にもリンクの張り方について記載していますので、ご参照ください。