ノートPCは持ち運びができ、特に出先でも作業をする方には重宝するアイテムですが、デスクトップPCのモニターに比べ画面が小さいため、Excelブックを開いたときにシートエリアが狭く作業効率が低くなりがちです。

ノートPCのディスプレイは、近年その多くがアスペクト比 16:9のようなワイド画面のものになり、Excelシートの横幅が長くなったのは良いとしても、シートの高さが相対的に狭くなりました。(下図)

 

上図は「タッチ」用に最適化された画面なので、よりその狭さが強調されていますが、「マウス」用に切り替えてもシート画面は少しだけ広がるだけです。
これの主原因は「リボン」です。
メニュー「タブ」の下にズラリと並ぶ「リボン」と呼ばれるアイコン群が大きな面積を占めています。

この「リボン」を折りたたむことができます。
上図の「リボン」の一番右側にある「∧」をクリックします。

この操作はショートカットキー [Ctrl]+[F1]を押してもでき、再度 [Ctrl]+[F1]を押せば元に戻ります。
あるいは、タイトルバーの右側にある「リボンの表示オプション」ボタンをクリックすると、下図のメニューが現れます。(下図)

 

このうち「タブの表示」をクリックすると、同じように「リボン」を折りたたむことができます。

「リボン」を折りたたんでしまうと作業に支障があるのでは?
ご安心ください。
いずれかの「タブ」をクリックすれば、その「タブ」の下にある「リボン」が現れ、再び「タブ」をクリックするか、シート上のセルをクリックすれば「リボン」がまた折りたたまれます。

なお、同じメニューの「リボンを自動的に非表示にする」を選択すると、「タブ」も「リボン」も表示になります。
表示するには、Excel画面の最上部をクリックします。

次に面積を占めているのが、「数式バー」です。
[表示]タブ [表示]グループを開き、「数式バー」のチェックを外します。


 

ここを多用する人にはお勧めしませんが、シート上のデータを見るだけ、あるいは「数式バー」がなくても別の方法で作業ができる方ならお試しください。

同様に、「見出し」のチェックも外すと、行番号・列番号も非表示となります。

ここまでくると、さっぱりし過ぎている感じもしますが‥‥。(下図)

 

一番面積を占めていた「リボン」を折りたたむ方法が、一番無難な方法ではないでしょうか。
他にも、よく使うコマンドを「クイックアクセスツールバー」に登録して、「リボン」を開かなくとも操作できるようにする手はあります。
でも、その面積も限られているので、私はあまりお勧めしません。

「リボン」が見えなくなって不安な方は、マウス右クリックして出てくる「コンテキストメニュー」や主要なショートカットキーを覚えてみてください。

また、上述しましたように、ワイド画面なのでシートの横方向には余裕があります。
[表示]タブ [ウィンドウ]グループ [分割]をクリックすると、シートが 縦横に 2分割または 4分割され、フォーカスしようとするエリアを選択的に表示できます。

最後の手は、[ズーム]スライダーや「-」(縮小)ボタンを使って縮小表示にします。