Excelと言うと「関数」を思い浮かべる方も多いですが、その前に「四則演算」について整理しておきましょう。
「四則演算」は、足し算・引き算・掛け算・割り算のことで、Excelにおいても多用されます。
使用する記号は
- 「=」(イコール)
- 「+」(足し算)
- 「-」(引き算)
- 「*」(掛け算「アスタリスク」)
- 「/」(割り算「スラッシュ」)
です。
まずは、A1セルに「=1234+5678」と入力し [Enter]を押すと、数式が計算されてその結果がセルに表示されます。(下図)
(関数も含めて)数式は最初に「=」を入力して、その後ろに計算式を入力します。
図の下段のように、計算結果の A1セルを改めて選択すると、数式バーには元の計算式が入っています。
上の例は「+」(足し算)でしたが、同様にして引き算・掛け算・割り算もできます。
このように、直接数値をタイプして結果を求めることもできますが、他の数値の演算をさせるたびに数値を手入力しなければならず、ミスも増え効率的ではありません。
Excelではセルを指定して計算させることが多いです。
例えば、下図のような表があったとき、D列の「金額」は B列の「単価」に C列の「数量」を掛けたものですから、D2セルには「=B2*C2」と入力し [Enter]します。
このとき、セルのアドレスをキー入力してもよいですが、お薦めはマウスでクリックしましょう。
D2セルを選択したら「=」と入力、続けて B2セルをクリック、そして「*」とタイプ、次に C2セルをクリック、最後に [Enter]を押します。
このくらい小さな表では間違いも少ないでしょうが、実際に仕事などで使う表はもっと大きなものになります。
少し離れたセルを指定するのに、目視または指でなぞっていってセルのアドレスを確認しても往々にズレた位置を指定してしまうことが起きやすいです。
そのため、「この値とこの値を」というように参照するセルをマウスで指定することで、確実に入力できます。
なお、図のように参照するセルと数式内のセルアドレスとは同じ色で表示されますので、ここでもミスを防ぐ工夫がなされています。
D3~D7セルの計算は、ひとつひとつ上例のように数式を立てていってもよろしいですが、計算の方法が D2セルと同じように「単価」×「数量」ですので、「Excel オートフィル(2)」で触れたようにオートフィル操作で埋めることができます。
改めて D2セルを選択し、その右下にあるフィルハンドラのところにマウスカーソルを合わせると「+」になります。
そのまま左クリックしたまま、 D7セルまでドラッグします。
アッと言う間に残りのセルについても計算できました。
D列には計算式が入力されていますので、もし「単価」や「数量」で数値の変更があったとしても、自動的に再計算してくれます。
おまけ。
まだ関数についてはご紹介していませんが、上の例を使って「金額」の合計を求めてみましょう。
D8セルを選択し、[ホーム]タブ [編集]グループの「Σ」(合計)をクリックします。(下図)
すると、D8セルには「=SUM(D2:D7)」と表示され、対象となる D2~D7セルが破線で囲まれています。
数式内の「D2:D7」は D2~D7というセル範囲を表しており、「SUM」は合計を求める関数です。
これも数式を手入力で打ち込んでも構いませんが、自動的に「=」も入れてくれるし、対象範囲も自動的に認識してくれていますので、特に問題がなければこの「Σ」ボタンを使うほうが便利です。
対象となるセル範囲も正しく認識されていますので、このまま [Return]を押します。