Excel セルのサイズ」で既定のセルサイズは、「幅:8.38 (72ピクセル)」「高さ:18.75 (25ピクセル)」であるとお話ししました。
幅の単位は文字数で、既定のフォントのサイズで数えて 8.38文字分の幅です。
既定のフォントは、[ファイル]タブから[オプション]-[全般]と開き「新しいブックの作成時」項にある「次を既定フォントとして使用」欄に設定されるフォントであり、既定のサイズは「フォントサイズ」欄に設定されるサイズです。
前者は「本文のフォント」と記載されていますが、Excel2019や Office365では「游ゴシック」で、フォントサイズは 11pt です。

このセルサイズは新規作成時のサイズであって、セルの中に桁数の大きな数字を入れたりユーザー操作によりサイズ変更すればもちろん変更可能です。
ただし、Excelでは 1つ 1つのセルの大きさを変えられず、列幅と行高として設定でき、つまり縦一列が同じ幅、横一行が同じ高さになるという事です。

列の幅の変え方ですが、例えば A列の幅を変えるなら、列番号「A」と「B」の境界線上にマウスポインタを合わせると下図のように双方向矢印のポインタに変わります。

 

このまま左クリックしたまま右または左にドラッグして適当な幅にし、最後にマウスのボタンを離します。

複数の列を一度に変えることもできます。
例えば、A列、B列、C列を変えるなら、A~C列を選択し、列番号の境界(AとB、BとC、CとD いずれも可)上にマウスポインタを合わせ、双方向矢印のポインタに変わったら左右にドラッグして変更します。(下図)

 

複数の列が離れている場合でも「Excel セル範囲の選択」でご紹介したように選択して同様に変更できます。

また、最初の図で、列番号「A」と「B」の境界線上にマウスポインタを合わせダブルクリックすると、A列に入力された数値や文字列の中で一番幅の広いものが表示できるだけの列幅に自動調整してくれます。
これは、複数の列が選択されているときにも適用できますが、各列幅は個々の列内に入力されている数値や文字列の幅に依存し、複数の列が同じ幅になるわけではありません。

これまでにお話しした列の幅の変更方法は、行の高さにも同様に適用されます。
一行の高さを変えるなら、その行番号と次の行番号の境界線上にマウスポインタを合わせ、
上下の双方向矢印ポインタに変わったらドラッグまたはダブルクリックして変更します。

複数の行についても同様です。

ところで、マウスでの列幅・行高の微妙な調節はなかなか難しいですね。
また、人によってはキチッとした数値で設定したい方もおいででしょう。
そんなときは、メニューから設定します。
例えば A列の幅を設定するなら、列番号「A」のところでマウス右クリックし、現れたメニューから「列の幅」を選択します。(下図)

 

小さな「列の幅」ダイアログが出てきますので、この枠内に所望の数値を入力して「OK」を押します。
もちろん、複数の列を選択しておいて、いずれかの列番号上でマウス右クリックし、「列の幅」を選択して設定することもできます。

行の高さの場合も同様です。

この方法は、列を選択しておいて、[ホーム]タブ [セル]グループ [書式]-[列の幅]を選択しても同様に操作できますが、右クリックでの方法のほうが手早くできます。

ちなみに、1つのセルを選択しておき、そのセル上でマウス右クリックしても「列の幅」や「行の高さ」というメニューは現れません。
代わりに、[セル]グループ [書式]-[列の幅]や[行の高さ]は利用でき、この方法でもそのセルを含む列の幅や行の高さが変更できます。