【透け防止の仕組み】薄いのに透けないフルダルポリエステルとは?
ユニフォームアパレルが生産するポロシャツでよく目にする「透け防止機能」その名前の通り素肌が透けて見えるのを防ぐ機能ですが、具体的にどういう仕組みになっているのでしょうか。
■そもそも生地が透ける原因って何?
ポリエステル糸は化学合成によって作られるPETボトルなどの仲間で、カンタンに言うと樹脂を糸状に細長くしたものです。そもそもはPETボトルと同じ透明なものなので着色してあっても光を遮断することができず、結果素肌が透けて見えてしまうのです。
■薄くても透けないフルダルポリエステル
そんな透けの原因「光」を遮断するために開発された「フルダルポリエステル」は糸の生成時に酸化チタン混合し、糸自体の透けを防止。また酸化チタンの特性により透け防止と同時に高いUVカット率を実現しました。
他にも糸の表面(断面)を凸凹にしたり、織り方を工夫したりして光を乱反射させて透けにくくするなど、透け防止のために様々な工夫がされていますが、糸そのものを透けなくしたフルダルポリエステルは何と言っても生地が薄くても透けないことが最大のメリットです。
ちなみにフルダルとは糸の光沢を表す言葉で、一番くすんでいるものがフルダル「Full Dull」、次がセミダル「Semi Dull」、一番光沢のあるものをブライト「Bright」と呼びます。ダルという言葉の意味はカラーの勉強をしたことのある方ならおなじみですよね。
というわけで、今日は「ホワイトなどの明度の高いカラーを制服にしたい」「暑い職場なのでできるだけ薄い涼しい生地のポロシャツを着たい」・・・そんな企業にオススメの透け防止素材「フルダルポリエステル」のご紹介でした。
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