みなさんこんにちは。
ユニフォームコンサルタント福島です。
前回の記事で「ユニフォームを色から選ぶ理由」が
制服の大きな役割が「識別性」であること
その識別性に優れているのが「色」であることを
お話しさせて頂きました。
しかし、これはあくまでもユニフォーム単体でのお話。
実はユニフォームの色を決める際に
もうひとつ大事なことがあります。
それは着用環境。
もちろん識別性も大事なことですが、ユニフォームは
家具を選ぶときと同じように壁や床の色などを考慮
しなくてはなりません。
今日はその具体的な例をご紹介します。
写真は最近新千歳空港ターミナルビルにオープンした「きのとや2」
インテリアとエクステリアはブルーを基調とし、シルバーとアイボリーで
コーディネートされています。
そしてユニフォームは店舗とは逆に白を基調にしてブルーを
ワンポイントにすることでエクステリアとのバランスをとっています。
店舗に訪れたお客様の視界に入る店内だけを見るとシルバーが
背景になっていますので、そこに白とブルーを持ってくるのはとても
効果的ですね。
しかも、いわゆる「調理白衣」にならない様ベレー帽を組み合わせて
ディテールに工夫をしています。シンプルでいて高級感もある、とても
センスのあるコーディネートですね・・・かっこいいです。
こちらも同じく新千歳ターミナルビルにオープンした「もりもと」
店舗はブラック×グレー、ベージュと落ち着いたイメージ。
そしてユニフォームも店舗のイメージ合ったブラウン×ブラックに
ベージュとホワイトの配色となっています。こちらはきのとやさんに
比べて高級感をポイントにして同系色で上手くまとめた感じですね。
ただ、こちらもお客様の視界に入る背景色に映える色にしている
のはきのとやさんと同じです。
さて、全く興味のない方は別として、みなさんはこの2店舗の服装を
見て今、自然に何かを感じているはずです。
最初の「きのとや2」さんは「清潔」、「洗練された」などのイメージで
「もりもと」さんは「落ち着き」、「高級」などの印象ではないでしょうか。
実はこれが「色彩心理」・・・つまり色がもたらす心的効果なのです。
今回はわかりやすい例として店舗をご紹介しましたが、基本的に
どこでもこの考え方は共通でオフィスでも倉庫でも工場でも背景色
を無視して色を選ぶことはオススメできません。
なぜかと言うと音楽に不協和音があるように色にも不快感を覚える
配色があるからなのです。
と、いうわけで今日は長くなってしまったので
その辺りについてはまたの機会にお話しします。
それでは今日はこのへんで♪
ユニフォームコンサルタント福島でした。
企業様向けにサンプル商品の貸出も行っております。ぜひご利用下さい。