11月某日、近くの市で開催されたお祭りの野外ステージで、ヒップホップダンスのママチームとして出演してきた。
前回人前で踊ったのは、2015年。
なんと、10年ぶりだ。なんか、キリが良い。
ヒップホップという未経験ジャンルのダンスを習い始めて約1年。
「首だけ動かす」→びっくりするくらい動かない
「下でリズムを取る」→なぜか頭がピョンピョンする
等々…自らの珍プレーに「ぬぉ〜」となるレッスンを少しずつ積み重ね、今回ご縁があってステージに立つことができた。
いやあ、楽しかった。
はて…10年と、それ以上前のわたしはダンスをどれくらい楽しんでいたのだろうか。
大学を卒業して、就職そっちのけでダンス活動に没頭し、イベントに出演したり、振付した作品を発表したりを30歳過ぎても続けていた。
自分のことを誰かに話すと、よく
「ダンスが趣味なんだね」
「夢を追いかけるって良いね」
と、言われた。
それに対して当時のわたしはことごとく反発し、
「趣味じゃありません、本気でやっているんです」
などと答えていたのだが…
ちょっとタイムマシンに乗って、過去のわたしの肩をトントンと叩いてこう言いたい。
「何言ってんねん、趣味のどこが悪い。ダンスが趣味なんて最高やで」と。
(ちなみに、当時の趣味は「美術鑑賞」)
子育てをしていたら、いつの間にか「趣味」はどこかに行って、見えなくなっていた。
こちらを向いてすぐそばにいたはずの「趣味」が、自分のペースで好きに動ける時間が少なくなるにつれて、スルスルと後退りして離れてしまったようだ。
とはいえ、子育てを言い訳にしたいわけではない。
出産後もわりと早くダンス活動を再開した友達がいるし、趣味の時間を大切にしている人もたくさんいる。
人の親になってからの自分を振り返ってみると、1日1日を過ごすことに精一杯で、七転び八起きならぬ七転び六起き…
ママ友とおしゃべりをしたり、漫画を読んだり、好きな時間もあるけど、ダンスを再開するのはちょっとハードルが高く感じていた。
でもまあ「結婚を機にダンスはしばらくお休み」と決めていたし、30過ぎまでダンスに情も熱も注ぎまくってきたから、特にやり残したことはないし後悔もしていない。
またダンスやろうと行動を起こすまで10年近く、自分はそれだけの期間が必要だったのかなとも思う。
人より時間はかかったかもしれないけど、ちゃんと「自分の好きなことも楽しもう」と気づけて本当によかった。
本文とは関係ない最近のつぶやき↓
ヒップホップダンスステージの本番までは、珍プレーなりにも練習を重ねて、先生の動画を見て復習、使用曲のMVを見てイメージ研究、子供を寝かしつけながら頭の中で振付を再現…そうそう、生活の合間に踊りのことを考えてるこの感じが、楽しいんだよなぁ。
これまでの経験上、頑張りすぎると空回りして後で恥ずかしい思いをするので、頑張りすぎないように気をつけてもいた。
20代30代の頃とは違って、ひとつ覚えるとひとつ忘れる、通しを2回やったら信じられないくらい息切れする…など加齢による変化(退化?)も実感したけど、ああ、楽しかった。
本番のダンス写真は、顎が上がってたけど、すごく楽しそうな顔をしていた。
ありがたい。
そう、ありがたいなとも思えた。
今、誰かに趣味は何ですかと聞かれたら、「ダンスです」と答えるだろう。
今よりさらに頭でっかちな10年前のわたしは「だからダンスは趣味じゃないってば」と、フンとしそうだけど、
ちょっとタイムマシンに乗って、なかなか寝ない娘を抱っこして泣いていたわたしに、コロナ禍で0歳と2歳を抱えて孤独で心を壊しかけていたわたしに、肩をポンポンと叩いてこう言いたい。
「大丈夫、2025年はダンスのステージに立ってるし、子育てが楽とはまだ言えないけど、子供達も成長してる。そんなに悪くない毎日やで」と。
最近の姉弟↓
それでは、今回はこのへんで。
ほな、また〜








