前回、グレートリセットとは何か。グローバリストの望む「新世界秩序」について書きました。取り上げた記事の各項目ごとに、参考資料を示すリンクがあったので、参考資料として数回に分けて、一つずつ取り上げてみます。

1回目:グレートリセットを深掘りしてみます。その1

2回目:グレートリセットを深掘りしてみます。その2

3回目:グレートリセットを深掘りしてみます。その3(WEF)

4回目:グレートリセットを深掘りしてみます。その4(コロナ禍)

 

5回目は、「2030年、あなたは何も持たずに幸せになる」の参考リンクから「シェアリングエコノミー」( 「ステークホルダー資本主義」)について取り上げます。

 

クラウス・シュワブ、『ステークホルダー・キャピタリズム』を発表。

29 Jan 2021
会長広報部長のピーター・ヴァナム氏。

 

今週発売された新著の中で、クラウス・シュワブは、世界経済システムの成果と欠点を指摘し、その改善策を提案しています。
株主資本主義や国家資本主義のようなシステムが世界を持続不可能な道に導いたと主張し、「ステークホルダー資本主義」を提唱しています。
マイクロソフト、セールスフォース、バンク・オブ・アメリカの首脳陣、民族学者で自然保護論者のジェーン・グドール、オックスファムのディレクター、ガブリエラ・ブッチャーらが「前評判」を寄せている。

 

ステークスホルダー資本主義については、2020/10/26に出版された「グレートリセット」にも書かれていますが、今回より具体的な内容が出されたようです。前出の「グレートリセット」には、ステークスホルダー資本主義について、現在の新自由主義における株主資本主義を改め、株主、経営者、従業員、地域社会、等々。会社に関係する全ての利益を求め事が重要である。と書かれています。この言葉だけを見れば、良い事のように思いますし、その通りだと思いますが、毎度のことで、いつも彼らの言葉は「耳触りが良い」のです。これだけを見れば、反論どころか普通に納得します。しかし、実態は彼らの利益のためだけに有ることは、今までの言動、政策、結果を見れば明らかです。

 

一番分かり安い例が、コロナ禍とワクチン接種ですので、ぜひコロナ禍を冷静に検証してみてください。

 

*テレビ、新聞による煽動は、常識的な思考回路を惑わせる。

*コロナ禍を検証しない無責任政府。情報収集・検証・対応する事が重要です。

*イギリスの医学専門雑誌によるコロナ禍の医療についての社説

 

 

ステークスホルダー資本主義は、日本型資本主義の二番煎じと考えれます。多くの日本人が勘違いしていることに、西洋は進んでいて、日本は遅れていると思っている事が挙げられます。これは、完全な勘違いで、実際は真逆です。文化にしても日本の方が遥かに進んでいます。江戸時代末期に、産業革命で物質的なことは先を越されましたが、それを見てショックを受けた当時の日本人は、なぜか全てにおいて西洋の方が優れていると思いこんでしまった。それが間違いの始まりだと思えます。

 

会社は従業員のモノであり、企業は社会に貢献するなんて事は、日本ではとっくに行われていた事であり、この価値観が日本の急速な高成長を支えました。ようやく彼らが追い付いてきたなといった感じです。そして、彼らの言うことの実態は、結局は「今だけ、金だけ、自分だけ」を変えるはずもなく、ちょっとバレてきちゃったから、キレイな言葉で適当にお茶を濁して誤魔化そう。ということかと思います。

 

男女平等なども同じで、そもそも日本に男女の差別はありません。西洋では女性が男性の所有物であったりしたので、今になってわざわざ平等などと言い出している。ジェンダー平等、LGBTやBLM、等々。全てに言えますが、どれも分断工作です。

 

紫式部は1008年に小説「源氏物語」を出版。西洋で初めて女性が小説を出版したのは、ジェーン・オースティンで、「Sense and Sensibility」は1811年に出版されています。

 

西欧の列強国が世界の小国を植民地とし、搾取することを正義としていた時代に、日本は国際会議の場で、植民地解放を世界で初めて訴えています。

 

他にも日本が西洋よりも進んでいる事は多々あります。彼らの戯言に惑わされないように、日本人は日本の心を忘れてはならないと思います。

 

 

参考リンクなので、以下に全文掲載します。

ーーー以下 転載ーーー

「2030年、あなたは何も持たずに幸せになる」から
クラウス・シュワブ、『ステークホルダー・キャピタリズム』を発表。
29 Jan 2021

会長広報部長のピーター・ヴァナム氏。
今週発売された新著の中で、クラウス・シュワブは、世界経済システムの成果と欠点を指摘し、その改善策を提案しています。
株主資本主義や国家資本主義のようなシステムが世界を持続不可能な道に導いたと主張し、「ステークホルダー資本主義」を提唱しています。
マイクロソフト、セールスフォース、バンク・オブ・アメリカの首脳陣、民族学者で自然保護論者のジェーン・グドール、オックスファムのディレクター、ガブリエラ・ブッチャーらが「前評判」を寄せている。
 

世界経済フォーラムの創設者兼会長であり、ベストセラー『第4次産業革命』『COVID-19』の著者であるクラウス・シュワブ氏は、2021年1月29日、スイス・ジュネーブで講演を行いました。The Great Reset」の著者であるクラウス・シュワブ氏は、新著「Stakeholder Capitalism(ステークホルダー・キャピタリズム)」を発表しました。ピーター・バンナム氏との共著『ステークホルダー・キャピタリズム:進歩、人々、地球のために働くグローバル経済』を発表しました。

この本の中でシュワブは、過去数十年間に支配的だった世界経済システム、すなわち西洋の株主資本主義、東洋の国家資本主義の成功と欠点について考察している。両システムとも、GDPや利益で測定される富の前代未聞の発展を可能にしたと彼は書いている。しかし、この二つのシステムは、歴史的な経済的不平等と環境の悪化を招いた。

「短期的な利益の最大化、税や規制の回避、環境破壊の外部化など、利己的な価値観に基づく経済システムを続けることはできない」とシュワブ氏は書いている。「その代わりに、すべての人と地球全体を大切にする社会、経済、国際社会が必要なのです」。

シュワブ氏は第三の道として、ステークホルダー資本主義というモデルを提唱している。企業は短期的な利益ではなく、長期的な価値の創造を目指し、政府は国民のために最大の繁栄を実現するために協力し、市民社会と国際組織はステークホルダーとの対話を完結させ、人々と地球の利益のバランスをとることを支援するものである。

シュワブは1971年、著書『現代の企業経営』で初めてステークホルダーモデルを提唱した。それから50年、彼の意見は世界のビジネス界で主流になりつつある。米国のビジネス・ラウンドテーブルなどの擁護団体が2019年にステークホルダー資本主義を支持し、今週は60以上の世界経済フォーラムのメンバーが「ステークホルダー資本主義指標」に署名しました。
 

この本に対して、世界のさまざまなコメンテーターが「先制賛辞」を寄せています。チェリストのヨーヨー・マは、「価値創造だけでなく、価値観によって駆動する政治と経済のビジョンを提供する」と述べています。ジェーン・グドール研究所の創設者であり、国連平和大使でもあるジェーン・グドール氏は「魅力的」、オックスファムのディレクター、ガブリエラ・ブッチャー氏は「タイムリーな分析」と評しています。月曜日には、ダボス会議アジェンダでこの本に関するディスカッションが行われました。

マイクロソフト、セールスフォース、タタ・サンズ、グルーポ・サンタンデール、バンク・オブ・アメリカのCEO、ベルギーとオランダの首相アレクサンダー・デ・クルーとマーク・ルッテなど、政財界のリーダーも支持を表明しています。本書の抜粋は、こちらと、こちらで公開されています。レビューコピーは、peter.vanham@weforum.org から入手できます。

「ステークホルダー資本主義」はJohn Wiley & Sons社から出版されており、2021年1月27日現在、全世界で入手可能です。ワイリー社のほか、米州、欧州、アジアのバーンズ&ノーブル、ウォーターストーン(英国)、チャプターズ(カナダ)、タリア(ドイツ)、フナック(フランス)、紀伊国屋(シンガポール)、ブックショップ・ドット・オーグの個人書店、アマゾンなど、書籍取扱店ならどこでも購入することが可能です。
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