構造改革と緊縮財政の双児の愚策は、全てに於いて悪影響を及ぼし、日本を衰退させ、極一部の売国奴以外の国民を総貧困化へ向かわせています。

 

全てが関連し連動しているので、どの政策が最も悪劣であるとは言い難いのですが、やはりその根底は教育にあるのでは無いかと思われます。

 

大東亜戦争後のGHQによる日本破壊工作のなかで、もっとも効果的で未だに継続されていることの一つに教育があり、学校教育の質の低下は特筆すべきと思い、今回ブログで取り上げてみました。

 

学校教員の過重労働がクローズアップされる中、教員志望者の減少、さらには教員不足などの問題が全国に広がっている。昨今は「ブラックな職場」というイメージが付きまとう学校現場だが、雇用者側の都合に振り回される「非正規教員」の増加が、この風評に拍車を掛けている。

 

非正規教員の場合、雇用契約は最長で1年と決まっている。運よく翌年度も同じ学校で再雇用されることもあるが、多くの場合、1年ごとに学校を渡り歩く。浦川先生も非正規教員時代は1年ごとに勤務校が変わり、いわゆる「出戻り」もあったという。「保護者の中には、非正規教員という存在自体を知らない人も多い。1年後に戻ってきた私のことを不思議そうに見ていた人も多いと思う」と当時を振り返る。

 

これなども「緊縮財政」と「改革」による愚策が生んだ結果であると思えます。

産休の教員に代わる臨時の教師の存在は理解できます。しかし、コスト削減という観点から教師が非正規雇用化されて行くのは問題が多いと思います。そもそも、教師の雇用費用がコストと見做される事自体がおかしい。これは教師に限らず、会社勤めのサラリーマンでも同じです。

 

改革では「正規雇用の社員は既得権益」だとか、公務員は「既得権益」だとか、無茶苦茶な屁理屈を並べています。そして人件費はコストだという。

これには、消費税を筆頭に悪税の影響も大きいと思います。

公立学校の教師は公務員ですから、緊縮財政も影響するでしょう。

 

「正規教員の採用数は、将来人口などを予測しながら決めるが、人口流動の多い都道府県の場合、低めに見積もらざるを得ない。その結果、多くの自治体が調整の利く非正規教員の割合を増やしている」

 

少子高齢化や地域格差なども関係している事は理解できます。しかし、教育現場の環境が悪くなることは、優秀な人材確保にも影響しますし、負の連鎖を助長してしまうように感じます。この問題も多くの事が関連しているため、一つだけ改善しても根本的な解決に成らないとは思いますが、一つずつでも確実に改善していかないと、いつまで経っても良く成りません。まずは現場の環境を良くすることから始められないのか。

 

「例えば、正規教員を1人減らす代わりに、その勤務時間を非正規教員3~4人に分割して担わせることも可能となりました。この改正により、教職は『崩せる仕事』『分割できる仕事』となり、その総合性、専門職性が否定されたわけです」と高野教授は指摘する。

 

06年からは公立学校教員給与についての国の負担が3分の1に減らされた。先述した市町村費負担教職員の採用が可能になったのは、この年からである。

 

これでは完全に教育環境の破壊です。学校の在り方も問われる問題であり、このまま進んで行った場合、不安しか感じません。

 

こんな事を言っては非正規の教員の方に失礼とは思いますが、志を持って教員に成られても、雇用が安定しない中で、自身の理想とする教育が出来るのでしょうか。現在の教科書の内容、先生と生徒の在り方など、納得しているのでしょうか。職を失うことを思い、忖度し流されていないでしょうか。現状を見ていると、とても出来ているようには感じられません。

 

さらに深刻なのが、「教員不足」の問題だ。全体の16%(2012年時点)を占める非正規教員の希望者が減り、教員が足りずに授業ができないなどの事態が、ここ数年、各地で発生している。民間の就職が堅調な上に、前述したような待遇面での理不尽さがあることを考えれば、必然的な流れと言えよう。

 

その様な劣悪な環境では優秀な人で教員を目指す人は少ないとも思われます。

 

 

加えてこんな事も事態を悪化させていると思います。

 

教育サービスの提供で有名な某企業の調査によれば、モンスターペアレントの数は年々増加しているとの結果が出ています。
この調査は子供の保護者に限定せず20歳代から60歳代の人に対して行われたものですが、「モンスターペアレントは増えていると思うか?」との問いに対して、驚くべきことに「増えたと思う」旨の回答が約9割を超える結果となったのです。
さらに、回答者のうち約3割強が特定の人をモンスターペアレントと認識していると回答しています。

そのくらい、教師ではない立場の人でもモンスターペアレントの言動は問題視されるようになっているのです。

 

モンスターペアレントも歪められた歴史観による民族意識を破壊する教育がもたらした結果のひとつであり、壊されたモノ同士が連動することにより、さらに破壊に拍車が掛かる。それが戦後76年にも渡り未だ続いています。

モンスターペアレントに関しては、今更感もありますし今回は触れませんが、この様な人達が、教育環境を更に劣悪にしていると思います。

 

私の子供達が小学生、中学生だった時は、幸いにもモンスターペアレントは遭遇しませんでしたが、校長先生はじめ、担任の先生方のお話に、違和感を感じていました。何に違和感を感じたのか、それは小学校から点数至上主義と言いますか、テストで良い点を取ることに重点が置かれていると感じたことでした。

 

当時は日々仕事に追われていた為、教科書の中身を詳細に確認したりはしていませんでしたが、今思うととても後悔しています。

 

しかし、子供達には歳を考えながら、様々な事を伝えて来ました。今はもう成人していますので、オブラートに包むこと無く話せるようになりました。

 

現在の教育制度そのものに問題が有ることは間違いないと思っています。正規、非正規に問わず、教員の方達にはこの問題に対して、もっと訴えかけて欲しいと思います。

 

そして、非正規教員や、教員の制度などについては、その学校に子供を通わせる親からも、思うところがあれば是非声を上げて頂きたいと思いますが、くれぐれもモンスターペアレントには成らない様に心がけて頂きたいとも思います。

 

現場の状況を悪化させているのは、行政、政策だということを認識していれば、不用意に学校へクレームをすることが無意味であることも分かると思いますし、学校・先生と親が連携することも出来ると思います。

 

 

 

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