菅生雅文 -221ページ目

続 山田深夜さんのこと

残念ながら受賞には至らなかったけれど、

本人は晴れ晴れとした顔で笑っていました。

西神田で行なわれた残念会には

各文芸出版社の山田深夜担当者の方々が出席し、

山田深夜さんの筆力に賞賛の声をあげ……。

賞をとる、とらないよりも、それがまずうれしかった。

選考委員の宮部みゆきさんも「電車屋赤城」を

高く評価なさったそうで、しばらくしたら発表される

そのほかの選考委員の方々の寸評も楽しみ。


振り返ってみれば、かつて「アウトライダー」には

まだベストセラー作家になる前の

原田宗典さんが掌編小説を連載していました。

(角川書店からその連載をまとめた文庫が出ています)

いまだって、斎藤純さんや熊谷達也さんが

腕を振るってくれています。

そして山田深夜さんの存在。


書き手もすごいけど、読み手もすごいのです。

いろんな機会に読者と会いますが、

「バイクと旅」に魅せられた人たちばかりだから、

どの人もクセがあって人間味にあふれてる。

そういう人たちに愛されているのだから

果報者です、この雑誌は。


来週11日(火曜)に発売される「アウトライダーVol.29」には、

いま、乗りに乗っている山田深夜さんの掌編バイク小説

「旅人達の十字路」が掲載されています。

山田深夜さんのこれらの掌編作品群は

バイクや、個性的なバイク乗りがたくさん登場していますが、

それはツーリング雑誌に連載しているからであって、

書かれているテーマは人間、なんです。

だから本当はバイク小説と呼ぶのは少し違っていて、

どれもこれも、人間というものを謳い上げた優れた大衆小説なのです。

西神田の酒がまだ抜けてないのでうまく言えませんが、すみません。

なので、バイクに乗らない方もどうぞ、まずは一読を。

そう、まずは一読を。









山田深夜さんのこと

本日、今年度の吉川英治文学新人賞の発表が行なわれる。
実は本誌で活躍中の山田深夜さんが、この栄えある賞に
ノミネートされているのだ。
同じバイク乗りとして、吉報を心底期待している。
前夜に夜更かししていても何の意味もないのだが、
そういうわけでなかなか眠れない。
作品名は『電車屋赤城』。明日は仕事にならんな、きっと。











ご心配おかけしました。

さきほど病院で検査してもらったところ、

無事、石が取れていたようです。

ご心配おかけしました。


ただ、一度できてしまった人は

再発する可能性が高いそうで、

「座薬は捨てないで持っていてください」

と言われてしまいました。

今後、ロング・ツーリングに出かけるときは

座薬も持ち歩くのか?

目下、検討しているところです。






それはちょっとなあ……。