お久しぶりです、海旅Campです!
今年の海旅Campですが、今年は規模を縮小して、
8月10日〜8月12日の2泊3日にて開催することに決まりました。
今年は、これまで海旅Campに参加頂いた方やご協力頂いている方と集まり、
今後の海旅Campのあり方について話し合う場としての開催をすることになりました。
原発事故から8年が経った今、放射能から子どもを守るために何ができるのかについて、
改めて見つめ直す時間を取りたいと思っています。
このような意図を持っての小規模開催になった今夏の海旅Campのあり方について、
ご理解とご協力をいただけたらありがたいです。
どうぞよろしくお願い致します。
そして、、、今までの海旅Campの歩みと、保養活動そのものを見つめ直すために、
海旅Campのスタッフ参加者みんなで協力して、一冊の本を作りました。
海旅本が出来ました!
「つながりあって生きていく ─海旅Campと保養のこれから─」

これまでの7年間の海旅Campの活動と「保養」についてまとめた本を、
クラウドファンディングのご支援にて作成致しました。
保養という取り組みは、その場所を体験しないと想像しにくいものだと思います。
みんなで保養を支え合い、ともに作っていくその土台として、
「保養ってなんなんだろう」ということがなんとなくでも伝わるものを作ってみよう、と、
海旅Campの運営に関わっているメンバーや参加者との会話の中でアイデアが生まれ、垣根を越えた本づくりをすることが出来ました。
これまでの7年間を振り返りながら、私たちの思う保養、私たちが今まで感じてきたことや共有してきたことを、
写真や日記や、料理のレシピなどを盛り込んで本にしています。


この本は、昨年送ったクラウドファンディングで支援をしてくださった皆さんの手元に送らせていただいています。
そしてこの度、この本を増刷して販売をすることになりました。
近日中に皆さんの手元に届けられるように準備を進めています。
この本を手にしていただくことで、少しでも保養を身近なものとして感じてもらえたらと願っています。
「つながりあって生きていく ─海旅Campと保養のこれから─」
本体1冊/1000円(税込)+スマートレター送料180円
※10冊以上ご注文の場合、本体1冊/800円(税込)+レターパックライト送料360円
※30冊以上ご注文の場合、本体1冊/700円(税込)+レターパックプラス送料510円
ご注文はこちらから
https://www.rainbowchild2020.com/umitabi-book2019
※7月中の発送開始を予定しています。
※本の収益はすべて今後の保養活動に大切に使わせて頂きます。
今後も海旅Campへのご支援をよろしくお願い足します。
◆支援金振込先◆
・ゆうちょ銀行 (店名)二一八 普通 4818236 ウミタビキャンプ
・ 郵便振替 記号12100 番号 48182361 ウミタビキャンプ
1円~でも、募金を受け付けています。
募金をして頂いた方、合計金額等は定期的にブログトップにあげさせて頂きます(個人名はイニシャル)。
キャンプ終了後にお礼の報告書を送付させて頂きますのでご希望の方は事務局までご連絡ください。
【海旅Campの考える 保養の文化と未来について 】
2012年にはじまった疎開保養 『海旅Camp』
2011年3月に起きた福島第一原発事故の影響で今も環境中に放射性物質が放出され続けています。そのような状況の中、多くの場所で放射能汚染による心身への影響に不安を抱きながら暮らしている人たちがいます。
そしてそこでは、太陽の光を浴びて、外の空気を思いっきり吸って、思う存分走り回るという当たり前の生活が奪われてしまっています。
私たち『海旅Camp』は2012年から毎年、夏休みの期間を利用した疎開保養キャンプを続けています。
岐阜県の中山間部である八百津の豊かな自然の中で約1週間の共同生活をおこなってきました。
心身の健康を守るため、人と人、地域と地域を越えたつながりを、長い年月を見据えながらじっくり育んでいこうと思います。
子どもたちの健康を守りたい
1986年にチェルノブイリで起こった原発事故から32年がたちました。
この間、ロシアやウクライナ、ベラルーシなどの放射能汚染地域に暮らす子どもたちのために「疎開保養」や「転地療法」と呼ばれる取り組みが続けられています。
放射線量の低い地域で一定期間過ごすことで、体内に取り込まれた放射性物質が一定量排出されたり、放射性物質によって傷ついた遺伝子を修復するスピードが上がるといわれています。
また、心身の緊張をほぐしたり、健康的な食事をとり良質な睡眠をとること、自然の中で目いっぱい遊ぶような生活をすることで免疫力を高めることも期待できるといわれています。
山で、川で、子どもたちに思いっきり遊んでもらいたい。
子どもたちの心と身体の健康をサポートしたい。
そんな思いから、私たちは自然豊かな山の中での保養を企画しています。
大人も子どもになるキャンプ
海旅Campでは、バーベキューや流しそうめん、木工体験や味噌づくり、蜂蜜づくり体験など、様々なプログラムを用意していますが、それらに参加するもしないも自由です。
「大人も子どもになるキャンプ」を合言葉に、日頃の疲れをとってのんびり過ごせるよう、ルールや決まりごとを作らずに自由に過ごせるキャンプにしています。
ひとりひとりがどのように過ごしたいかを自分で考え、それぞれの価値観を尊重し合いながら、リラックスしてのびのび過ごせるキャンプを目指しています。
心の通ったつながりづくり
原発事故から7年がたち、メディアの報道は少なくなってきましたが、今もたくさんの人たちが放射能汚染と向き合い、日々を葛藤の中で暮らしています。
そしてこれからもこのような状況が長く続くともいわれています。
そのような中で、ひとりひとりが孤立することのないよう、放射能に対する不安や葛藤、様々な想いを抱く人同士が直接出会って、想いを共有し合うつながりを作っていきたいと思います。
皆で寝食を共にし、胸の内を語り合い、何かあったらすぐに助け合えるような、お互いの心を支え合うつながりを作っていけたらと思います。
体験の場をわかちあう
キャンプの中では、体内に取り込まれた放射能を排出する力を持つといわれる梅干や味噌、玄米といった養生食を日々の食事に取り入れ、それら健康に配慮した食事の作り方や食材の入手方法を共有することを大切にしています。
また、食事以外にも整体や体操、陰陽五行や漢方などの知恵について学ぶ機会も作っています。そして毎年の恒例行事としてキャンプ中に「海旅みそ」作りをおこなっており、キャンプ中に食べるみそ汁のほとんどを自給しています。
また、キッチンスタッフが1年かけて放射能対策のために研究した料理のレシピをシェアしたり、子どもたちと一緒にこれらの料理を作ることを通じて、食べ物や身体との向き合い方を実践的に学び、健康的な暮らしを自分たちの手で作っていくことを目指しています。
キャンプだけではないつながり
キャンプ会場によせられる有機野菜や発酵食品、健康食品を紹介し合うことで、キャンプ期間中だけでなく日常的にこれらの野菜を仕入れたり、健康を高めるための知識やネットワークを共有することができています。
また、キャンプ中は漢方・鍼灸の専門家による健康相談や養生のための料理教室、手仕事体験の場が開かれます。
そしてキャンプ期間外にも、キャンプ参加者の皆さんがそれぞれの地元で健康講座やワークショップを主体的に企画・運営しています。
私たち皆が初めて体験した原発事故からまだ7年。
海旅Campにとっても試行錯誤の連続ですが、放射能対策という枠を越え、スタッフ・支援者・参加者といった垣根も越えて、新しい時代を生きる仲間として、
お互いの経験や知恵を分かち合っていくことで、
新しい世界を共に作っていけたらと願っています。
※ 海旅Camp事務局 ※
愛知県名古屋市東区東桜2-15-27落合ビルB1F
Mail : umitabicamp@gmail.com