今回は旦那さん、マシューと出会ったときの話を
書いてみます
それは、むかーしむかしのことじゃった・・・
ふゆこが川へ洗濯にいくと、大きなマシューがどんぶらこ~
失礼しました。
あらため、
それは、むかーしむかしのことでした・・・
わたしが22歳くらいのころ
友人5-6人でサンフランシスコへ遊びにきました
みんな貧乏だったので
知り合いのつてで、アメリカ人の家にざこ寝で泊めてもらうことに。
それがマシューの家でした
マシューは彼の友人たち4人と広ーいロフトを改造して住んでいて
彼のルームメイトは画家、ミュージシャンなどアーティストの集まり
ルームメイト以外の友人も多く出入りしていました
彼のルームメイトや友人はみんな明るくて気さくで
英語が話せないわたしたち日本人にとても親切にしてくれました
日本人の女の子が珍しいようで
多くの若いアメリカン人男性たちに囲まれました
ただ気づいたら、マシューだけ一人
わたしたちには近寄ってきません
彼はいつも男性グループでおしゃべりしていました
そんなある朝、リビングルームでまだ皆んな眠っているとき
まだ早い時間にマシューがわたしたちの枕元になにか置いて
仕事にでかけていきました
わたしはそのとき偶然目を覚まして
薄目をあけて黙ってそれを眺めながら、また眠りにつきました
後からみんながガサゴソと起きだしたとき、誰かが
「あー!コーヒーとドーナツが置いてある!
みんなの分あるよ~!やったー!」
と騒ぎだしました
みんなで有難くいただきながら
誰がくれたんだろう~?優しいね~なんて話していました
わたしはそれがマシューだと知っていたのですが
・・・・・
考えていました。
もしわたしが彼なら、コーヒーとドーナツの横に、マジックペンで太くでっかく
食べて下さい、ふゆより
と絶対に、書き置きをしたと思うのですw
人に親切にして名乗らないで去っていく
若くて未熟なわたしには みじんもないコンセプトでした。
なんて奥ゆかしいひとなんだろう・・ と感心しました
もうひとつ印象に残っているのが皆でライブハウスに出かけたとき
音楽が演奏されていてみんなそれぞれ飲んだり人と話したり
ワイワイやっていたのですが
マシューだけ 椅子に膝をかかえて座り
おとなしくじっと音楽を聴いていました
その彼の姿をみたとき
わたし、このひと知ってる・・・と思いました
なぜか分からないけれど 彼が分かる、というか
知ってる気がするのです
ちなみに当時わたしは英語はまったく話せず
マシューと会話は一切できませんでした
でも、このひとが分かる・・・
言葉では表現しにくい不思議な感覚
それがマシューさんとの出会いでした
英語の成績はいつも1か2でした・・