わたしの母は
身体が弱く病気がちで
おとなしく真面目
少し天然で
世間知らずです
物を深く考えない性格で
子供たちに口出ししません
わたしは母から
しつけされた記憶もなく
勉強しろと言われたこともなく
説教されたこともなし
ただ
物を深く考えないので
頭に浮かんだことをそのまま言います
そのままやります
ここがミソです
一例として
あれはわたしが二十歳のころ
コンビニでお菓子を買い食いしすぎて
脂肪肝になったことがありました
(黒歴史です)
母は当時 医療機関に勤めており
わたしはそこへ検査に行きました
検査室に向かうべく
母とエレベーターに入ったとたん
言われたのは
「エレベーター出たら離れて歩いてね
わたしにこんなブタみたいな
娘がいるとみんなに知られたくないから」
( ゚Д゚)ハァ?
目が点です
物を深く考えず
人を疑うこともしない
この母は
わたしが結婚する直前に
多額の借金をしていたことが発覚しました
同僚の若い女性が困っていたので
相談にのって同情し
お金を貸していたのでした
初めは数十万から始まり
数年が経過し
サラ金に借りてまで彼女を助け続け
わたしが知ったとき借金は1千万円ちかくまで
膨らんでいました
これを知ったときわたしは
金額の大きさに足が震え
母の
人を信じすぎるお人好しさに
発狂寸前でした
何とかその件が片付いてからも
母の世間知らずは相変わらずで
今でも
セールスのうまい業者さんのカモになり
平気で大金を失っています
慎ましい老婦人に見えるのに
放っておくと
とんでもないことをしでかすのです
そんな先日のこと
母の家に物があふれていて
わたしが帰国する度に片付けをするので
母に聞きました
わたし「転倒するし危ないし
要らない物はどんどん捨ててくれないお母さん?」
母 「私は物に囲まれてると幸せなの」
わたし 「ふーん・・・
心理学でいうとね自分が満たされていないと
物質で満たそうとするんだって
お母さんは自分のこと好き?」
母 「・・・・好きじゃない」
わたし 「そうなの?
お母さんが自分の一番好きじゃないところはどこ?」
母 「んー・・・
お金のないところ」
ギャフン!でしたw
自分のことが好きじゃない、ときたら
内気なところ、とか
騙されやすいところ、とか
内面のことを言うと想定していたわたしは
そうくるか・・・
どこまで歳を重ねてもこのひとは
大借金をした過去の反省ゼロ
自分の金銭感覚がルーズ過ぎるとか
わたしに迷惑をかけたことへの
反省もゼロ
自分の過去の失敗に凝りもせず
お金のない自分が好きじゃないって
どんな思考?
お金のないという物質面だけが
自分の好きじゃないところって。。。
もっともっとお金があれば
使えるのにって?・・・・・
ここまでくると敵ながらあっぱれ・・・
わたしの母は
おとなしくて真面目で
身体が弱く病弱で
守ってあげないといけない
か弱い存在と思っていましたが
実はこのひと
立派な毒親だったのでは?
と
半世紀かけて
やっと気づいた
鈍感なわたしです・・
上を向いて歩こう・・・