せん妄って? | 光と波動と音楽と ふゆこのサンフランシスコ日記

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日常を綴るアラフィフ在米日記です。

 

 

 

 

昨日の続きでもうひとつ

 

書いておきたかったことがあります

 

せん妄について

 

です。

 

私はせん妄という言葉を知りませんでした

 

 

はじめて聞いたのは

 

母が転倒して腰の骨を折り救急車で運ばれたとき。

 

 

病院で受け入れの際にコロナ検査をしたら

 

母の結果が陽性でアセアセ

 

「10日間の隔離をします」

 

とお医者さんに説明されました。

 

 

 

その時付き添ってくれた親戚が

 

「隔離中、せん妄は大丈夫でしょうか?」と

 

聞いていました

 

せん妄って何?と聞くと

 

 

親戚の知り合いのお父さんが

 

手術で入院した際にせん妄になり

 

普段はおとなしいお父さんだったのが

 

暴言を吐いたり暴力をふるうようになって

 

家族が驚いたという話でした

 

汗

 

 

 

そのときはまだせん妄という言葉になじみがなく

 

 そんな事があるんだ・・・と

 

驚いていました

 

お茶

 

 


お医者さんの説明では

 

「入院されるとせん妄になる可能性もあります

 

暴れられると怪我の危険があるので

 

ベッドに縛り付けになることも

 

同意書にサインいただきます」

 

と 

 

サラっと説明されました

 

バナナ

 

 

「連れて帰られてご自宅で

 

面倒みられる選択もあります

 

 

うちの病院はリハビリが充実してますので

 

ご高齢で腰の骨折は

 

お一人暮らしの場合、今後が大変なので

 

入院すればリハビリをお手伝いできます

 

どうされますか?」と聞かれました

 

 

長音記号1

 

どうしよう?

 

私がアメリカに帰国したあと

 

母一人で大丈夫だろうか?

 

それなら入院させてもらって

 

食事や入浴

 

リハビリまで助けてもらうほうが安心では?

 

 

入院の方向でお願いしました

 

その時、先ほど耳にしたせん妄については

 

特に深く考えずに…

 

旗

 

ところが

 

最後に入院書類にサインするギリギリのところで

 

急にわたしは迷いだし

 

さぁ早く書類にサインしてください

 

と言わんばかりに

 

待っておられる看護婦さんを前に

 

うーん

 

うーん

 

母を10日間隔離するのは

 

うー

 

やっぱりイヤです~

 

となってしまい

 

すみません、やっぱり連れて帰ります 

 

私が面倒みます

 

と決断をひっくり返し

 

看護婦さんをうならせてしまいましたあせる

 

(看護婦さんのウガー!と叫ぶ心の声が

 

聞こえた気がしました)

 

 

宝石白

 


それから一か月後

 

母は六度目の転倒で肩の骨を骨折し

 

今回は入院と手術をしないと治らない

 

と整形外科医に診断されました。

 

 

ゲホゲホ

 

 

とうとう入院手術か・・・と

 

わたしは覚悟したのですが

 

母は手術を拒みます

 

 

そこで前述の親戚が

 

母の認知症の具合を専門医に診てもらい

 

それから決めたら?と助言してくれ

 

物忘れ外来で調べてもらいました

 

 

 

すると

 

母の認知症は「普通の方より進んでいますので

 

入院した場合お母さんは

 

必ずせん妄になると思ってください」

 

とその先生はおっしゃいました。

 

えっ?

 

必ず?

 

とそのあまりに確信ある先生の言葉に

 

びっくりしました…

 

!!

 

そこで整形外科医の先生と

 

お話させていただき

 

物忘れ外来の先生から言われた

 

せん妄の懸念について相談しました。

 

 

 

整形外科医の先生は

 

「せん妄というのは慣れない場所にいる

 

入院中に起こることが多く

 

認知症の患者さんはリスクが高い

 

発症すると元に戻りにくい

 

裸になり走りまわったり

 

暴れだすひともいます

 

そうなると危険なのでベッドに縛り付けになります

 

 

 

でもお母さんの様子を見ていると

 

肩の痛みを我慢できそうだし生活もできている

 

もしも、ですが・・・

 

これがもしも、僕のおばあちゃんだったら

 

僕は手術をしないかもしれません・・」

 

と仰いました・・・

 

 

そ、そうなのですか?

 

親身になって相談にのってくださり

 

ありがとうございます

 

と先生にお礼を言い

 

手術をしたくない母と多数決をとり

 

今回手術は見送ることに決めました

 

 

さくらんぼ

 

 

 

お医者さんの説明や

 

母のリスクをよく理解しないうちに

 

返事しようとしていたわたし

 

これからも色んな決断をしなければならない

 

しっかりしよう ふゆ

 

と肩をぽんぽん

 

自分でたたいた12月でした

 

恋の矢

 

 

                                Sue Bierman Park San Francisco