レッスン担当は生徒が先生を決めてから、初めて関係が始まります。
(もしかしたらそうじゃない科や大学もあるかもだけど)
自分が選ばれて
私の言葉と行動と演奏と、それが相手にどう映ってどう感じたのか、その手応えはあるようなないような、いつも霧のようです。
自分なりに相手を思いつつ、修正できるところは修正し、寄り添うところは寄り添って、でもブレないところはブレない。
等身大で向き合った4年間。
本日は卒業試験でした。
人前で演奏する時、誰もが上手く吹きたいし、失敗はしたくないと思うでしょう。
でも気をつけないと、その気持ちのせいで「こう吹きたい」が霞んでしまう時もあると思うのです。
演奏の評価は他人がする訳ですが、他人全員同じ評価になるとは限らないし、自分が思う方向であるとも限らない。
だから、試行錯誤はすべきだけど最終的には自分自身が出したいモノを定め進んだ方がいい。
今日の演奏は芯があり強くて美しくて、自分の「こう吹きたい」をブレずに突き進めていたと感じました。
その演奏はとても共感でき、心に沁みるものでした。
試験が終わった後に、手紙を貰いました。
(生徒から手紙を貰うとか何気に初めてなのでそれだけでもじ〜んときたのだけども)
4年間のことを細かく丁寧に書いてくれていて
その手紙を読んだ時、今まで霧のような感触だったものがしっかりとずっしりと握りしめれたのでした。
彼女は新年度、新しいステージでの活動が始まります。
何事にも前向きに、芯を持ち進んでいって欲しいです。
私も、また確かな手応えを掴めるよう、相手を感じ、でもしっかり自分を持ち向き合っていきたいです。
4年間ありがとう。
貴女の道に、幸あれ!