白老郡白老町にある「しらおいポロトコタン」に着ております。
全部で5棟のチセ/家が復元されており、ヌサ・ヌササン・ヌササン/祭壇、
ヘペレセッ/熊檻などが家にまわりに再現されていました。
その周りにも自然と共存したアイヌとは切り離せない植物などが
植えられてます。

日本語名:オオバイラクサ エゾイラクサ
アイヌ語名:モセ
利用:食用、生活用具、衣
山地や林内のやや湿ったところで見られるイラクサ科の多年草で、おもに若葉のころ茎や葉の毛に触れると痛がゆさやしびれを感じます。
アイヌ文化では、若芽のうちに葉をとって食べます。また、成長した茎からは糸を作ります。弓の弦や下紐などを作ったという地域があります。樺太ではこの糸を用いて白い着物を織り上げました。 -アイヌと自然デジタル図鑑より

一番奥のチセに入ると、
天皇陛下が行幸あそばされた時の御真影がございました。

そして、見たかったアイヌの着物がありました。


アットゥシ 材料と着物
「触っていい」と言われて大興奮。
初めて[アットゥシ]に触れることが出来ました。

アイヌ民族博物館
さぁ、博物館を見学します。
衣食住などのテーマごとに展示されております。

どうしても興味のある衣服類のところで足が止まります。

アイヌの着物には、伝統的なアットゥシ/樹皮衣、
江戸期後期になるとルウンペ/木綿衣
明治末期以降の木綿の上に幅広の白い木綿を切抜き文様を作り、
縫い付けた上に刺繍を施すカパラミプ/木綿衣
紺や黒、茶の木綿布やビロードなどの光沢のある生地に直接、
刺繍をほどこすチヂリ/木綿衣 があります。

「アイヌ文様」として知られる模様が刺繍されていて、とても素晴らしい。
この文様は魔よけのためであり、描線の始点と終点が必ず角ばった形状を
しており、邪気が入り込まないように襟、袖口、裾には必ず施される様です。

イコロ/宝刀・飾太刀と下に敷かれたチタラペ/ござ


エムシ/儀刀とエムシアッ/刀掛帯 タマサイ/首飾り
アイヌの着物で、すっかり嫌な気分も忘れ、次なる地へ。
つづく