上差し 2024年6月1日(土)に金沢市内の中村町善隣館で行われた韓国忠清道禮山群 月進会来訪団歓迎会に参加した際に、私の大学時代の恩師である田村光彰先生から著書『抵抗者(ゲオルグ・エルザ―と尹奉吉)』を頂きました。そして、先週の土曜日に読み終えました。

 

 

下差し こちらの新聞記事も田村光彰先生から頂いた著書に挟んでありました。この記事にあるのが、「... エルザ―はドイツで「勇気ある抵抗者」として高校の歴史教科書に掲載されるなど、ドイツの戦後の反省の1つでもあるが、日本では尹の名や、日本の治安維持法が朝鮮でより過酷に適用された事実を知る人は少ないと指摘。「弾圧下で戦った朝鮮、満州(現中国北東部)などの独立運動が着目されない。祖国の独立のために命をかけた尹の行動は世界の独立運動に大きな意義がある」と評価した。」です。そして、この著書『抵抗者(ゲオルグ・エルザ―と尹奉吉)』でもゲオルグ・エルザ―尹奉吉の生きざまを比較して共通点を探しながら日本の戦後のあり方を批判する内容になっています。

 

 

 

下差し 恐らく、殆どの日本人の方々は、ゲオルグ・エルザ―尹奉吉についてご存知ないと思いますので日本語WIKIのリンクを貼っておきます。

 

 

※ 日本人として知らない恥じるというのではなく、戦後に生まれた日本人たちに語り伝えるのが私たちの役割というか活動ですので、これを機に知って頂きたいと思います。

 

 

 

下差し 田村光彰先生の著書『抵抗者(ゲオルグ・エルザ―と尹奉吉)』からの抜粋ですが(コピーライトの問題もあると思うので少しだけ)、本文の中に「すべてのドイツ人は、抵抗する権利を有する」とありました。これでピンと来たからも多いじゃないでしょうか。この著書『抵抗者(ゲオルグ・エルザ―と尹奉吉)』の場合でいうと、ナチスに抵抗するとか日本軍の帝国主義に抵抗することを意味しています。

 

 

※ 著作権侵害などの問題を避ける為、この 田村光彰先生の著書『抵抗者(ゲオルグ・エルザ―と尹奉吉)』をお読みになりたい方はネット通販などでお買い求め下さい。

 

 

 

 

※ 余談ですが、私がふっと考えたのは、あの安倍晋三銃撃事件です。暗殺者の山上徹也氏(当時41歳)が若い層の日本人たちから腐敗した日本を変えるヒーローとして賞賛され、その暗殺者の山上徹也氏(当時41歳)を救う為の署名活動まで行われるようになりました。

 

下差し 個人的に思うのは、このような形でドイツのように何が正義なのかを考えて「すべてのドイツ人(日本人)は、抵抗する権利を有する」ことを主張するのは良いことではないでしょうか。

 

 

 

※ 正直な話、私もどちらにも署名させて頂きました。

 

 

 

 

下差し 以前にも、2024年5月2日(木)の記事「映画『オッペンハイマー』を観てアメリカ人の「ざまあみろ」の気持ちが理解できた」にも書きましたが、戦後に生まれた日本人の多くが考えもしなかったのは、アメリカ軍によって原爆が投下されたのは、勝てるはずのない戦争を狂信的に諦めない軍国主義の日本軍の暴走を止める為だったということです。その原爆投下の原因を追究せず、日本軍の帝国主義や軍国主義時代の行為を知らずに「ノーモア・広島&長崎」と連呼して悲劇のヒロインになってアメリカ軍だけを責めて責任転嫁している多くの日本人ってどうかと思います。

 

 

※ 確かに、結果としていえることは、アメリカ軍に負けて日本人は幸せになれたから、日本国民の手で戦わなくても日本全国で待機しているアメリカ進駐軍に日本を守ってもらえるから日本人は「平和ボケ」してるんだよ!とアメリカ国籍を持つ在日ウクライナ正教会の主任司祭であり在日アメリカ軍の従軍聖職者でもあるポール・コロルーク司祭もおっしゃっていましたが。

 

それに関連して、2024年5月11日(土)、船橋駅付近にあるカトリック船橋学習センターガラリヤで行われた在日ウクライナ正教会主任司祭ポール・コロルーク司祭とウクライナ正教会委員会委員長のオクサーナ・ピスクノーワさんによる『ウクライナの歴史と宗教について』での話ですが、日本人のカトリック信者の70代の女性から次のようなコメントがありました、「ゼレンスキー大統領は降伏して戦争を終わらせるべきじゃないですか?」と。これって悲しい質問ですが、恐らくですが、日本人はアメリカ軍に負けて現在とても平和に幸せに暮らし平和ボケしているから言えることだと思いました。彼女の心の片隅にあるのは、戦争での「降伏=アメリカのポチになる=幸福」という価値観が植え付けられているからかも知れません。だからこそ、帝国主義や軍国主義時代の日本の残虐な行為をスルーして戦争に負けたから終わり良ければ全て良しになってしまったのではないかと思います。彼女としては、ウクライナもそうすればって・・・いう感じですかね?しかし、ダグラス・マッカーサー元帥はキリスト教徒で日本人を非人道的に扱いませんでしたが、ロシア軍や中国軍が日本を攻めてくれば、現在のガザ地区のパレスチナ人やウクライナ人のように非人道的に暴行され虐殺されるでしょう。又は、拉致監禁されて北朝鮮かどこかに連れ去られる可能性もあるでしょう。だから、今更かも知れませんが、その日本の軍国主義、帝国主義時代の日本軍の非人道的な行為を知ってほしいというのが私たちにはあります。

 

核兵器廃絶の為に「ノーモア・広島&長崎」と連呼して悲劇を訴えて、今年5月末にアメリカで原爆の開発を指揮したロバート・オッペンハイマーの孫のチャールズ・オッペンハイマーさんが来日されましたが、それと同時に日本国民に危機感を呼び起こして平和ボケを治してほしいものです。

 

下差し 私の恩師であるドイツ人司祭、クラウス・ルーメル神父さまがYOUTUBE動画の中で語っておられます。この動画の最後の方でクラウス・ルーメル神父さまは「原爆投下によって終戦を迎えたのではなく、天皇が旧ソ連による侵攻を恐れたからだ」と申し訳程度に話しておられますが、実際の話、私としてはアメリカ軍による原爆投下でクラウス・ルーメル神父さまが日本軍の憲兵隊に殺されずに救われたので良かったと思っています。このような実際にあった戦争時代の話も日本の皆さんに知って頂きたいです。

 

 

 
 

 

 

下差し 現在、私の大学時代の恩師である田村光彰先生は活動家のお仲間の方々と共に戦後の日本人に軍国主義、帝国主義時代の日本軍が狂信的に行った行為を正直に知らせて、日本人特有の平和ボケを止める為に義務教育で教えられている日本政府に都合のいいように改定されたウソまみれの社会科教科書の使用を変える為の活動をしていらっしゃいます。

 

※ 個人的に思うのは、戦後の日本人が知らない日本政府の洗脳方法は社会の教科書以外にもあると思っています。それについては、次の記事で述べたいと思います。