(画像提供:公式『オッペンハイマー』)

 

上差し 2024年5月1日(水)、流山おおたかの森ショッピングセンター内にあるTOHOシネマズで映画『オッペンハイマー』を観ました。本日はTOHOシネマズのファーストデイと呼ばれる特別割引の日で男女問わず1300円でした。

 

※ FACEBOOK上で、どなたかが「観ている途中で立ち去る人が多かった」とのコメントを残していたので怖い内容なのかな?と心配していたものの、それほど怖い内容でもなく、ドイツ人的観点から観るか?アメリカ人的観点から観るか?又は、日本人的観点から観るか?によって感想が異なることが分かりました。

 

私としてはカトリック信者としてドイツ人的観点から観ていましたね。だから、ニューメキシコ州で行われた最後の実験が成功したシーンを観た際に、それが過去のことであったとしても嬉しくて涙が出てきました。そして、「ルーメル神父さまを救って下さって有難うございました!オッペンハイマーさん!」と心の中で呟きました。それでも、日本軍に殺される寸前で西洋人のカトリック司祭たちを救ったことを知らないオッペンハイマー博士は原爆によって広島と長崎に住む日本人を殺したことで罪悪感に苛まれるだけの晩年だったようですが。

 

※ 一応、そのことについては、この映画『オッペンハイマー』の作者であるクリストファー・ノーラン監督に後ほどクラウス・ルーメル神父さまのことをメールでお伝えするつもりでいます。

 

 

 

下差し 先ほど、「私としてはカトリック信者としてドイツ人的観点から観ていましたね」と書きましたが、その言葉の意味をご説明したいと思います。

 

その前に、こちらのドイツ人司祭であるクラウス・ルーメル神父さま(Fr. Klaus Luhmer)のYOUTUBE動画『ドキュメント!“ルーメル神父 被爆体験を語る” 永久保存映像 ダイジェスト版』 をご覧下さい!

 

 

上差し このYOUTUBE動画『ドキュメント!“ルーメル神父 被爆体験を語る” 永久保存映像 ダイジェスト版』の中でクラウス・ルーメル神父さまは以下のように話しておられます、

 

・・・「78年前の8月6日に(月曜日)に広島県内に住む西洋人全てを山奥の帝釈峡に集めて銃殺する計画があり、その一週間前に3人の西洋人のカトリック司祭たちが帝釈峡へ一足先に行って旅館の準備をしていたとのことでした。そこへ広島県内の西洋人を全員集めて銃殺する予定でした。そして、それを知っていたアメリカ軍が広島市内にある日本軍の憲兵隊の本部に原爆投下し命中した訳です」、と。

 

・・・個人的に私はこのことについて日本の歴史として残して次の世代に言い伝えなければならないと考えています。何故、アメリカ軍は突然「8月6日」だったのかを。

 

上差し だから、オッペンハイマー博士率いるロスアラモス国立研究所の職員に知らされないままアメリカ空軍機[B-29] によって、日本軍憲兵隊がクラウス・ルーメル神父さまを含む広島市内に住む西洋人全てを山奥の帝釈峡で殺す前に原子爆弾(TNT20)が投下されたことは神さまの救いでもありました。

 

人間というのは、自分の家族や友人、知人が無事であることを先ず願います。だから、亡くなられた日本人の方々には大変申し訳ないんだけれども、私にとって恩師であったクラウス・ルーメル神父さまが日本軍憲兵隊に殺されなかったことが何よりも嬉しいんです。もし、広島市内で暮らす私とは全く関係のない日本人たちが原爆で殺されたとしても、私と関係するカトリック聖職者をはじめとする西洋人たちが生きていてくれることが何よりも嬉しかったんです。申し訳ないけど原爆で死んでくれた日本人たちに有難う!だから、アメリカ軍が原爆を投下してくれたお陰でクラウス・ルーメル神父さまとその仲間の司祭たち、広島在住の西洋人たちが憲兵隊に殺されずに助かり、やっと終戦を迎えることができたのでオッペンハイマー博士は何も悪いことをしていないと思っています。だから、日本軍が原爆で多くの日本人を殺したも同然です。その責任は日本軍にあります。

 

だって、広島と長崎にアメリカ軍によって原爆が投下されたのは、日本軍によるやりたい放題の暴走を止めさせて戦争を終わりにしなけらばならなかったからです。結局、原爆投下を100%アメリカ空軍機[B-29] に責任転嫁して日本軍の過ちから目を反らしている日本人が悪い訳ですから、その原爆投下の原因を追究すれば責任は日本軍にあると誰でも考えると思うのです。毎年「No More 広島&長崎」と記念式典で唱えるならば憲法第9条も守り続けてほしいです。

 

しかし、現在でも私を含めた欧米人たちがアメリカ軍が広島と長崎に原爆投下して終戦に導くことができたことに感謝しているとは言っても、ロシア軍によるウクライナ侵攻やガザ戦争に核兵器を使うことは絶対にあってはならないと考えています。太平洋戦争の時代とは異なり今では迎撃ミサイルも開発され、空爆は戦闘機ではなくドローンによって投下されるようになりました。結局、戦前の日本軍同様に頭の悪い大統領が戦争をしたがるので核兵器で世界を潰すよりも大統領1人を殺せば平和な終戦を迎えることができることに気付く時代なんでしょうね。

 

しかし、広島在住の西洋人たちを日本軍憲兵隊が殺しても終戦にはなりません。ここで大事なのは原爆が投下されたからこそ終戦になったということです。確かなのは、帝釈峡で西洋人たちが殺される予定がなくても戦争を終わらせる為に最終的にアメリカ軍は原爆投下せざるを得なかったということです

 

アメリカ 日本が戦争で負けてマッカーサー元帥がやって来から、日本ではアメリカ式の教育制度が導入され、日本国民の大半がキリスト教徒やユダヤ教徒でないにも関わらずキリスト教の安息日である土曜日と日曜日が休日となり(戦前の日本では陰暦の大安、友引、仏滅、赤口、先勝、先負などの旧暦カレンダーで生活していた)、キリスト教徒でもないのにクリスマスを無意味に祝い、一夫一婦制が守られるようになり、現在の日本人の便利な生活様式を見ても原爆で終戦を迎えたからだと理解することができると思います。アメリカ空軍機[B-29] に責任転嫁して「No More  広島&長崎」と訴えながらアメリカ的生活様式を謳歌している日本人ってヘンじゃないか?日本軍憲兵隊に殺されそうになったクラウス・ルーメル神父さまとその仲間の司祭たち、広島在住の西洋人たちは殺されるべきだったと思っているのか、日本人たちは?そんな中国人と同じように可笑しなことをして自ら社会経済を低迷させている日本がこの映画『オッペンハイマー』によってバカにさせても仕方のないことなのだと思いました。物語の最後に少しだけ申し訳程度にオッペンハイマー博士の葛藤が描かれていますが。この映画『オッペンハイマー』を観た感想は各国異なるでしょうね。

 

(画像提供:Danny Orbach)

 

上差し 上にあるFACEBOOKにユダヤ教正統派所属のダニー・オルバッハ氏(Danny Orbach)の映画『オッペンハイマー』を観た際の感想が書かれてあります。結局のところ、ユダヤ人だからではなくアメリカ人としての意見を書かれたのだと思います。それを箇条書きにしてまとめると以下のようになります。

 

●原爆投下は日本の一方的な感情論によりアメリカ軍側に責任転嫁されている。

●広島と長崎の被爆者たちは日本軍の過ちが原因で日本軍が原爆によって民間人を苦しめたことを知らない。

●実際に広島と長崎の原爆投下を導いたのはバカで勘違い野郎の日本軍だ。

●バカで勘違い野郎の日本軍の愚かさを止めることができたのは原爆投下しかなかった。

●広島に原爆投下しなかったら広島県内の西洋人(宣教師含む)全員が日本軍の憲兵隊に銃殺されていた。

●広島へのアメリカ軍による原爆投下により広島県在住の西洋人が命拾いした。

●原爆投下したアメリカ軍が悪いのではなく、経済発展と軍事力を同じと考える論理的な思考ができないバカな日本軍が悪いのだ。

 

日本 結局のところ、私としては今日あのTOHOシネマズで共に同じ映画『オッペンハイマー』を観ていた日本人の観客たちがどのような気持ちで観ていたのか全く想像がつきません。きっとニューメキシコ州のロスアラモス国立研究所の最後の実験が成功した際に涙を流してクラウス・ルーメル神父さまを思い「有難う!」と嬉し泣きしたのは私だけだったでしょう。しかし、当時の一般のアメリカ人たちも原爆によって戦争が終わることを悦んで私のように涙を流しました。

 

それを観ている人の国籍や所属している組織、コミュニティーが異なればこの映画『オッペンハイマー』の受け取り方も異なる可能性もあると理解することができます。だから、何が正しくて何が間違っているのか? ドイツ語の諺に「Andere Menschen, Andere Sitten(人が異なれば習慣も異なる)」、又は、「Andere Laender, Andere Sitten(国が違えば習慣も違う)」があります。日本人側の意見を受け入れることも大事だし、アメリカ人やドイツ人側の意見を尊重して理解しようとすることも大事ですね。

 

 

上差し 2007年9月29日(土)、上智大学クルトゥルハイム館でクラウス・ルーメル神父さまと撮影しました。クラウス・ルーメル神父さまの左に座っていらっしゃる女性が私の友達のヤヨイさん、この年の年末頃に受洗されました。後ろの列の左から2番目が私です。

 

下差し 大森にあるユダヤ教超正統派シナゴーグにて、2023年8月3日(土)の日没後に合同撮影しました。右からダニ・オルバッハ氏(Danny Orbach)私(前)、ヤエル・オードリッチ(Yael Aldrich)さんと娘さんのイェフディスちゃんと赤ちゃん(後)、リアン・若林(Liane Wakabayashi)さん、日本人のお兄さん、レイクランド大学で英語教師のシェリルさん、イスラエルのバル・ラン大学教授のベル・コットラーマン教授と奥さまのリリーさん(前)、ダニエル・オードリッチ教授(Daniel Aldrich ‐ 後ろ)、エレーヌさんです。

 

 

 

下差し 岡田斗司夫氏がアメリカ人側に立場から見た原爆投下について客観的に語って下さっています。

 

 

 

下差し 流山おおたかの森ショッピングセンター内にあるTOHOシネマズではプレミアムシアターで映画『オッペンハイマー』が上映されました。

 

 

下差し こちらが、プレミアムシアターの待合室です。何となく少しだけプレミアム感が漂っていますね。

 

 

下差し しかし、プレミアムシアターの映画館内は座席数が少ないものの、上の座席と下の座席の間の幅が広く取られていて「スミマセン!」と言わなくても座っている人に気を遣わずにさっさと歩いて通ることができます。

 

 

下差し 一番後ろの座席にはカップ入れが設置されていました。しかし、鑑賞中に水分を摂り過ぎると途中でトイレに行きたくなるので注意です。