2024年6月1日(土)の午前10時頃に金沢駅に到着し、そこからバスに乗って香林坊で下車しました。

 

百万石まつりの百万石行列が始まる前に、正午12時に金沢市役所の第1会議室で行われている日韓交流会に出席された大学時代の恩師である田村光彰先生と合流する約束をしていたので、午前11時半頃に金沢市役所へ向かいました。

 

 

その日の金沢では街中がお祭りムード満載で、金沢市役所の正面玄関には「百万石まつり」と書かれた美しい提灯がずらりとディスプレイされていました。

 

 

そして、金沢市役所の5階までエレベーターで上がり田村光彰先生がいらっしゃる第1会議室のドアを少しだけ開けて覗くと、日本人スタッフ側と韓国から来日された代表者の方々との討論会が開かれており、通訳の女性が「朝鮮へ帰れ!と言われ」と話されていたのが聞えてきました。何の話なのか良く分からなかった訳ですが、討論会が炎上していたことは確かでしたので第1会議室に入ることは諦めて、エレベーターの前で田村光彰を待つことにしました。

 

この金沢市役所の5階のエレベーターの前にある大きな窓から風景を眺めていました。現在では金沢城が建っていますが、私が大学生の頃は金沢大学があったな~とか、今はあの下は玉泉院丸庭園になったんだよな~とか、自分の記憶の中にある古い風景を思い出していました。

 

そんなノスタルジックな気分に浸っていたら、一人の70代くらいの小柄な韓国人女性が第1会議室を抜け出してエレベーターの前にやってきました。私が彼女に「もう12時過ぎたけど、まだ終わっていないの?」と身振り手振りで質問すると、彼女は両手で「X」を示すようにクロスさせて討論会が終わっていないと答えて下さいました。その後、彼女はエレベーターに乗り込んで1階へ下った後、非常階段を上がって再び5階まで戻って来られました。

 

まあね、「韓国にも自由人っておるんやな~!」と思いました。

 

 

左側のご年配の男性が、私の大学時代の恩師である田村光彰先生です。現在、石川県教職員組合のシンクタンクである、いしかわ教育総合研究所の所長を務めておられますが、明治時代に金沢市内にある三小牛山で銃殺刑に処された韓国人の活動家尹奉吉氏(ユン・ポンギル)のご遺族の方々を日本に招待して交流会をしておられます。

 

※ まあ、田村光彰先生が軍国主義時代の日本の味方なのか??何故に日本人なのに韓国の味方をするのか?など色々な疑問が出てくるかも知れません。しかし、戦争時代のことですから、2024年5月2日(木)の記事「映画『オッペンハイマー』を観てアメリカ人の「ざまあみろ」の気持ちが理解できた」にも書きましたが、私としてはアメリカ軍の味方であるものの、どちらの味方をするかなんてのはその時の状況になってみないと分からないものだと思いました。

 

 

上の写真の背景になっている茶色のビルが金沢市役所です。その金沢市役所から歩いて10秒ほどの場所にあるカレー専門店『金澤ななほしカレー』で昼食を取ることになりました。

 

 

私が金沢市内の大学に通っていた頃には、確かこの場所は・・・、ここは和菓子屋さんだったと思います。それから1階だけで2階は和菓子屋さんの住まいだったと思います。

 

 

ここに10年前くらいですかね、カレー専門店ができたのは。

 

 

やっぱり、2階にお店があると店内がどんな風になっているのか窓から覗くことができないですよね。でも、何気に入ってみたかったという気持ちはありましたね、一人で入る勇気がなかっただけで。

 

 

カレー専門店だけあって、かなりカレーの作り方に拘りがあるようでした。

 

 

まあ、カレー専門店なので料理の種類が少ないんです、メニューの右側と左側で大きく分けて2種類だけでした。

 

田村光彰先生を含めた4人全員で「金澤ななほしカレーセット」を注文することにしましたが、自分で全ての具材を選んでから注文します。「このカレー屋、頭を使うカレー屋やな~!サイゼリヤにしときゃ良かったな~!」と言いながらも無事に注文することができました。

 

 

このカレー屋、頭を使うカレー屋やな~!サイゼリヤにしときゃ良かったな~!」というのは、最初に田村光彰先生がサイゼリヤに行きたいと言ったら、活動家の女性がこのカレー専門店『金澤ななほしカレー』に行きたいとおっしゃったからでした。

 

こちらが、私が注文したカレーセットです。豆カレーと季節のカレーA、トッピングが温泉卵、レーズン、青ネギです。私の好みの辛口で美味しかったです。

 

 

こちらは、田村光彰先生が注文したカレーセットです。チキンカレーと季節のカレーA、トッピングがフライド・オニオン、温泉卵、青ネギです。

 

 

こちらの右側にいらっしゃる活動家の男性が注文したのが・・・

 

 

こちらのカレーセットです。季節のカレーAとチキンカレー、トッピングがレーズン、フライド・オニオン、青ネギです。

 

このカレー屋、頭を使うカレー屋やな~!サイゼリヤにしときゃ良かったな~!」とおっしゃったのは、この方でした。やっぱり、色々と考えてみると私もそうですが、特にカレーライスに拘りのない日本人は出されたカレーであれば何でも文句言わずに食べると思うんですよね。レーズンなどはカレーに入れたことはないですが、それでも黙って食べると思うんですよね。

 

 

活動家の女性が注文したカレーセットです。豆カレーと季節のカレーA、トッピングがモッツァレラチーズ、青ネギ、フライド・オニオンです。

 

 

白飯の量が丁度良かったです、レーズンとカレーを混ぜても美味しかったです。

 

 

しかし、豆カレーといってもインゲン豆が入っていました。オマケに挽肉も入っていましたね。

 

 

こちらが、季節のカレーAです。今旬だと思われる野菜が入っているとのことですが、ミキサーでピュレー状に攪拌されているのでどんな野菜が入っているのか分からないです。

 

 

この自家製の福神漬けは甘くて美味しかったです。赤く染めてないのがいいですね。

 

 

これはキノコのスープでした。余り美味しくなかったのですが、キノコのエキスというか薬というか、体に良い感じがしました。

 

 

このデザートは、オレンジジュースのゼリーでした。何だかんだいっても1480円でこんなに盛り沢山って有難いですよね。今回は、久しぶりにお会いした田村光彰先生にご馳走して頂きました。有り難うございました。

 

 

 

実は、今年の5月のゴールデンウイークに田村光彰先生にお会いしたいと思い電話でお聞きしたところ、「あ~、悪いんだけどさ、オレさ、ゴールデンウイークに韓国に行くんだわ!」と田村光彰先生がおっしゃったので、私が「それじゃ、百万石まつりに金沢に行くので、その時なら大丈夫ですか?」とお聞きしたところ、また田村光彰先生がおっしゃたのが「ゴメン、その日にさ、韓国から30人金沢に来るんだよ、百万石まつりの後に中村町善隣館でポットラック式の交流会するから、その時に一緒に来ない?」でした。そんなこともあり、この6月1日(土)に久しぶり田村光彰先生と再会することができました。

 

それにしても、まだ皆さんの記憶に新しいかと思いますが、田村光彰先生のご自宅は今年1月の能登半島地震の際に金沢市田上新町の崖が崩れて落ちそうになっている家の下にあります。だから、心配でした。

 

(画像提供:切り土で“円弧すべり”が発生か、金沢市田上新町の宅地崩壊)

 

その田上新町周辺を地図で見るとこんな感じになっています。金沢大学の敷地が緑色になっていますが、そこは山を切り開いた土地ですので田上新町がある場所も山なんですよね。

 

だから、田村光彰先生がおっしゃるには「いつ崩れてくるか分からないから、夜中でも玄関のドアを開けて寝てるよ。」でした。互いに生きている内に再会できて良かったです。そして、共に今後の互いの無事を祈るだけです。

 

(画像提供:GOOGLE MAP)