無限の住人 アマプラ | umetarouのブログ

umetarouのブログ

はじめまして
ブログはじめて見ました


看護師の知識や経験を活かした内容
3人の子ども・かわいい妻の事
日常の気になった事
大好きなゲームの事
などなど

いろんなことを綴っていきたいと思います。

どうぞよろしくお願いします。

 

無限の住人:その命、使い切る覚悟はあるか? Amazonプライムで観る、血と宿命の美学

 

Amazonプライムビデオで、僕はとんでもない作品に出会ってしまいました。それは、美しさと残酷さが同居し、観る者の心に深く突き刺さる実写映画「無限の住人」です。木村拓哉さん主演、三池崇史監督が手がけたこの作品は、その斬新な描写と唯一無二の世界観で、観る者に忘れられない体験をもたらすでしょう。

 

終わりのない命、終わりのない戦い

 

物語の主人公は、不死身の体を持つ男、万次(木村拓哉さん)。

 

彼はかつて、妹を殺された因縁から百人斬りの異名を持つまでになった浪人でした。しかし、謎の老婆によって「血仙蟲(けっせんちゅう)」という秘薬を埋め込まれたことで、どんな傷も再生する不死の肉体を手に入れます。それは、彼にとって永遠に続く苦痛であり、贖罪の日々でもありました。

 

そんな彼の前に現れるのが、両親を殺され、仇討ちを誓う少女、浅野凜(杉咲花さん)。彼女は、不死身の万次に用心棒を依頼し、共に仇敵である剣客集団「逸刀流(いっとうりゅう)」との熾烈な戦いに身を投じていきます。

 

「無限の住人」のストーリーは、シンプルながらも重厚です。万次と凜の復讐の旅が主軸となり、次々と現れる個性豊かな敵たちとの激しい死闘が繰り広げられます。しかし、単なる勧善懲悪では終わらないのがこの作品の奥深さ。それぞれのキャラクターが抱える過去、信念、そして命への執着が複雑に絡み合い、観る者に様々な問いを投げかけます。

 

賛否両論を巻き起こす、三池ワールド全開のグロテスク美学

 

この映画を語る上で避けて通れないのが、三池崇史監督ならではのグロテスクな表現です。正直な感想として、僕は鮮血が飛び散り、四肢が切断される描写が容赦なく描かれているのが気になりました。

 

「またか」と感じるほどに繰り返される壮絶な戦闘シーンは、観る人を選ぶかもしれません。しかし、これは単なる暴力描写ではありません。不死身である万次の「痛み」や、命を懸けて戦う者たちの「覚悟」を視覚的に表現するための、三池監督の美学と言えるでしょう。

 

特に、万次が何度も再生する姿は、不死が必ずしも「最強」ではないという、ある種の皮肉にも満ちています。僕は主人公が意外に弱いと感じたのですが、まさにその通り。

 

不死身であるからこそ、彼は致命傷を負いながらも戦い続けなければならない。その姿は、ある意味で人間的な脆さを際立たせ、観る者に独特の感情を抱かせます。ストーリーも単調で「またか」と感じたのは、彼の終わりのない苦闘を表現しているのかもしれませんね。

 

そして、心を奪われる殺陣の美しさとキムタクの魅力

 

しかし、この作品の真骨頂は、何と言っても圧倒的な殺陣(たて)の迫力にあります。僕はこの殺陣のシーンに一番見どころがあると感じました。

 

数多の敵が入り乱れ、それぞれが独自の武器と剣術でぶつかり合うシーンは、息をのむほどにダイナミックで美しいです。

スローモーションを多用しながらも、一瞬の間に何本もの刀が交錯する様は、まさに圧巻。日本映画における殺陣の表現に、新たな地平を切り開いたと言っても過言ではありません。

 

そして、主演の木村拓哉さん。

僕は「いい意味でキムタクでやはりかっこよかった」と感じたのですが、彼はこの万次という複雑なキャラクターを見事に演じきっています。

 

不死身ゆえの孤独、凜に対する父性のような優しさ、そして何よりも、圧倒的な存在感でスクリーンを支配します。彼の殺陣は流れるようにしなやかでありながら、一つ一つの動きに重みがあり、観る者を惹きつけずにはいられません。これまでとは一線を画す、血と泥にまみれた木村拓哉さんの新たな一面は、ファンならずとも必見です。

 

アマゾンプライムで、この宿命を体験せよ

 

「無限の住人」は、確かにグロテスクな描写や物語の重さで賛否が分かれる作品かもしれません。しかし、その圧倒的な殺陣、役者陣の熱演、そして三池監督ならではの世界観は、一度観たら忘れられない強烈なインパクトを残します。不死の苦痛と宿命、そして命の尊厳について深く考えさせられる本作は、決して軽い気持ちで観る映画ではありません。

 

しかし、だからこそ、その衝撃と感動は計り知れないものがあります。僕が感じた「単調さ」の中に、もしかしたら万次の終わりのない苦しみ、そしてその中に垣間見える人間性を見出すことができるかもしれません。

 

Amazonプライムビデオで、あなたもこの「無限の住人」が紡ぎ出す血と宿命の物語を、ぜひ体験してみてください。

「無限の住人」をAmazonプライムビデオで観る