夫婦喧嘩、乗り越えるための葛藤と現実
妻との間で、最近大きな喧嘩がありました。きっかけは、ささいな約束のすっぽかし。アニメを見ながらケーキを食べようと約束したのに、妻はそれを忘れて自分のことに熱中。休日にランチの約束も、気づけば一人で買い物へ行ってしまっていました。
そして、その後、私はついに感情を爆発させてしまいます。連絡もせずに夜遅くまで帰宅しなかったのです。
もちろん、これは妻への不満と怒りの表れでした。
帰宅後の翌朝、食卓に朝食の準備がないのを見て、さらに募る苛立ち。正直、もうこんな関係なら「このまま改善しなくても全然いい」とさえ思ってしまいました。
「俺が謝るべきか?」葛藤する心
こんな状況で、友人からは「男が謝った方が早く終わるよ」というアドバイスをもらいました。確かに、その場の感情的な対立を収めるという意味では、一理あるかもしれません。私も頭では分かっているんです。でも、自分の気持ちがどうにも煮え切らない。
「なぜ俺ばかりが謝る必要があるのか?」「自分の非を認めもしない相手に、どうして謝らなければならないのか?」――そんな思いが頭の中をぐるぐると駆け巡ります。妻からのLINEも既読にすらならず、無視されている状況では、さらに「謝りたくない」という気持ちが強くなるばかりでした。
提案される「解決策」と、現実の壁
このような夫婦喧嘩の解決策として、よく言われるのは「冷静な対話」です。感情的にならず、お互いの気持ちや不満を伝え合うことが重要だと。私もそれは理解しています。
例えば、
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自分の気持ちを「私は」を主語にして伝える: 「私は~だと感じた」「私は~してほしかった」というように、相手を責めるのではなく、自分の感情を伝える。
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相手の言い分も聞く: 相手にも相手なりの事情や考えがあるかもしれないと、聞く耳を持つ。
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今後の約束の仕方を話し合う: 口約束だけでなく、カレンダーにメモしたり、リマインダーを使ったりするなど、具体的な改善策を検討する。
これらは、夫婦関係を良好に保つために、非常に建設的なアプローチだと思います。しかし、今、私にできるかというと、正直「今は冷静じゃない」という状態です。
現実的な葛藤:謝罪と「約束しない」選択
頭では理解していても、感情がそれを許さない。これが、今の私の正直な気持ちです。このまま日常に戻るとしても、このモヤモヤとした気持ちを抱え続けるのはしんどい。
いっそ「妻が理解して謝罪するまで、今後妻との約束はしない」という手段に出ることも、頭をよぎりました。繰り返し約束を破られることへの自己防衛であり、妻への明確なメッセージにもなるでしょう。
しかし、これは関係性をさらに悪化させ、修復を困難にするリスクも伴います。信頼関係が損なわれ、子どもがいる中で夫婦間のギクシャクした空気が流れることは、やはり避けたい。
今、私にできること、そして今後の課題
結局のところ、私はまだ解決の糸口を見つけられずにいます。今は、無理に冷静になろうとせず、「冷静じゃない」自分を受け止めることが精一杯です。
感情的な状態での話し合いは、かえって事態を悪化させる可能性が高い。だからこそ、今は焦らず、自分の心を落ち着かせる時間をとることが大切だと感じています。気分転換を図ったり、信頼できる友人に話を聞いてもらったりして、少しずつ気持ちを整理していく。
そして、いつか本当に冷静になれた時、妻との対話に踏み出す勇気を持てるのか。それが、今の私に残された大きな課題です。夫婦喧嘩の解決は、一筋縄ではいかない。頭で分かっていても、感情が邪魔をする。この葛藤とどう向き合っていくのか、模索は続きます。