乾留竹の危機(2022/6/11) | umedastyleなAV生活

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竹スピーカーKaguyaの情報、開発裏話など、時には、脱線することも

 

全方向スピーカーKaguyaは、別名竹スピーカー
そのエンクロージャーに自然の竹を丸ごと使っています

竹は割れにくく美しく処理した乾留竹(燻した竹)です

実は、今、その乾留竹の入手が困難になってきました
それで、新たに、乾留竹を作っていただける方を探しています


十数年前、竹林整備のお手伝いをして、結果として手に入れた竹を使って作り始めたのが竹スピーカーです
最初は商品化のことは考えていなかったのですが、音が良いのでほしいという方が何人も店に来てくれるようになりました
しかし、問題は竹が割れること
10本作ると9本くらいは割れてしまいました
すぐに割れなくても1年くらいで割れたり、中には、スピーカーにする前に割れてしまう竹もありました

商品にはできないけれど、自分で作れば、割れれば、自分で竹を交換すればよい
と言うことで、希望する人に作り方を教えてあげました

和歌山市の「わかやまの底力」に応募して、採択していただき、市民に呼び掛けて、みんなで竹林整備をし、その竹でスピーカー作りをするということもしました

そういうことを、私のブログに書いていると、ある日、山形の竹の加工業者の方からお電話を頂き「私のところの竹は割れないから使ってみてください」
とおっしゃるのです
それは乾留(燻した)竹でした
乾留竹は美しく、、何よりも割れにくい!!

その後、スピーカーを作るために、山形では手に入りにくい太い竹を、こちらから山形まで送り、それを燻してもらって、返ってきた乾留竹で全方位スピーカーKaguyaを作るようになりました
これで念願の商品化ができました

同じころ、音質の向上のために考えた音響構造は特許を取得できました
Kaguyaと商標登録も出来ました

その後、改良を重ね、現在に至っています

しかし半年ほど前、その乾留竹の加工業者の方が、この事業から撤退するという連絡がありました
私の全方位スピーカーKaguyaは乾留竹があって、出来るものです
何とか、これからも乾留竹を手に入れるようにしなければいけない

山形の竹加工業者の方は、私の方で、乾留竹を作るのなら、協力します、と提案いただきました

つまり、乾留竹作りのノウハウを教えていただけるということです

しかし、私自身が乾留竹作りをする時間はありません

どなたか、乾留竹作りに興味があって、やってみたいという方がいらっしゃれば、連絡ください

ただし、私のスピーカーのためにだけ乾留竹を作っていただいても、事業として成り立ちません
乾留竹を一つの事業にし、その中で、私の全方位スピーカーKaguyaのための乾留竹を作っていただければ、とてもありがたい、と言う勝手なお願いです

兎に角、興味はあるけれど、出来るかどうかわからないという方でも、ご連絡いただければ、詳しく説明させていただきます

今のところ、私のところにスピーカー用の乾留竹のストックがありますから、しばらくはKaguyaの制作を続けていくことはできます

よろしくお願いいたします