大坂の陣141「浪花の事も夢のまた夢」 集団ストーカー&テクノロジー犯罪 | 京のみやこ 新しい世の中の社会問題は「サイバーストーキング」

京のみやこ 新しい世の中の社会問題は「サイバーストーキング」

2018年4月集団ストーカーとテクノロジー犯罪を日本精工の大津工場で認識。
得意な現象と見て先ずは退職。地元京都でタクシー勤務も3ヶ月間は集スト。
その後テク犯罪被害者。パナソニック10年以上勤務経験の生かし周知活動も改善術で加害撲滅を目指す

「ご両人とも和睦の儀、祝着の事と存じます」

北政所を前に徳川父子は頭を下げる。


「北政所様におかれましてはご機嫌麗しゅう

存じます」


「秀頼殿の賢明な判断により、

短い期間で和議が成立しました」


徳川家康からでなく、秀忠から先に

口頭を述べる事に驚いた北政所。


「立派に成長されて」


家康が苦笑いしながら応える。


「寧々殿。ようやく秀忠も一皮剥けましたぞ」


「長きに渡り心配しましたが、

継ぎの跡取りが目覚めてくれたお陰で、

ワシもようやく泉下の殿下にも笑顔で語れる」


家康の言葉に秀忠も情勢を広く捉える事が

出来る人物になった事に安堵する。


「これからは若いそなたが

世を支えてくれるか秀忠殿」


幼少の頃に人質と言う形で聚楽第で育つ。

もちろん実力者家康の後継者としても、

子を成さない秀吉夫妻からは特別に

可愛いがられた。


「本多親子が今いないのが気楽です」


本多正信、正純は大坂城で堀の埋め立て奉行に

従事してる。


「・・・そうでしたか。豊徳の行く末は

将軍たる職務を最大限に活かし」


「遠慮なく指導力を発揮して下さい」


織田常真と片桐且元がその場にいる為に、

込み入った話しはしないが、

豊徳関係をもつれさせる存在がいるのは

確かであった。


常真はかつての主筋、織田信長の次男である。

秀吉の勘気を被る形で大領を取り上げられたが、治める器量に乏しかったのは間違えない。


本人もそれを自覚してるのか、

特に執着せずに晩年は捨て扶持程度で

満足してるものの、意趣返しはしたい。


豊臣の乗っ取りを模索するも

余りにも脆弱な豊臣に驚き

乗っ取るより権威で気ままに操れる

憂鬱感を優先する。


しかし、加藤清正らが存命の折りは

野心は表側には出さないものの、

亡き後は豊臣衰弱へ内部から工作活動を

行う。


しかし、織田家親類たる淀や織田有楽斎

とは余り反りが合わず、本人が自覚する

争いを好まない本質から、

温厚な片桐且元とは交遊する。


豊臣家に真面目に奉仕する且元の

正直さを不憫に思い、

大坂の陣が始まる前の抗戦派からの

暗殺計画を事前に知らせ落ち延びさせていた。


当初は複雑な心境ではあったが、

家康の意外な豊臣贔屓を知ると、

復讐より存続を考える様になる。


且元は真面目に豊臣家を守りたいと

考えていた。


淀との信頼関係が良好な且元は、

この際北政所と淀との仲直りが

出来ないかと思案する。


話しが通ずる北政所には

誠心誠意、偽りない気持ちを打ち明ける。


「大御所様が京へ引き上げられたと聞き、

必ずや北政所様を訪ねられると見て

急ぎ馳せ参じました」


且元は秀吉の小姓として仕えた

長浜時代からの子飼いの武将である。


若い頃は同僚の加藤清正や福島正則らと共に

賤ヶ岳七本槍に数えられる。

しかし、その後は専ら内政に期待され

所領は少ない。


秀吉が真面目な性質を見抜き、

秀頼の守り役に据えるが武門を

唱える事は無く、

家康の言いなりとなっていた。


それがかえって裏目に出て

大坂城から追放されるが、

本当の意味で豊臣家に恩返しがしたい。


込み入った話し合いがしたいが

信雄がいる。

家康は本多親子同様に、かつての

同盟者である信長の次男には大事を

打ち明けない。


(且元のみなれば真の話し合いが出来るが、

信雄を連れてくるとは・・・)


(且元殿。今はご期待には添えませんぞ)


「・・・その件に関しては

ワシからも改めて交渉にいれる故に」


「また別の機会に」


「信雄殿は和睦となっても大坂へ戻らぬならば江戸へ参られよ」


且元らは余り大御所が気をよくしてないと

知ると退席した。


程なくして場を仕切り直す。


「寧々殿。 市正殿(片桐且元)は本当に

生真面目であるの」


「謀臣たる正信に嵌められる訳じゃ」


「太閤も嘆かわしい」


「遺言に淀殿を明確に、大坂城から離れる様に

明記すべきであった」


今さらながら自らも本多正信に

操れてる感に気づかなかった事に驚く。


「目に見えぬ敵は異国のみではなく」


「昔から我が国に巣くうものよ」


北政所は陰謀的な内容には関心は

示さないが理解は出来る。


「国そのものだから仕方ありません」


二人の会話を今となると理解出来る

秀忠であった。


続く🌷