たまにはTVドラマ。記憶に残るドラマ。 | キネマの天地 ~映画雑食主義~

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レンタルビデオ鑑賞日誌



(ほぼ)一日一本のペースで映画の感想を書いてます。

「年末特番と聞いて真っ先に思い浮かぶものはなんですか?」




…あ、いきなり時季外れの質問から入ってどうもスイマセン、馬面冠者にございます<(_ _)>


年末と言えばTV各局は特番の嵐ですよね。NHKの紅白を筆頭に、有線大賞だったり、いいともクリスマス特大号だったり。

まぁワタシはここ何年もずっとTVから遠ざかってるので特番だろうが通常番組だろうがほとんど関係ないのですが、子供の頃まで記憶をさかのぼってみると、そ~言えばひとつだけ毎年楽しみにしてた年末特番があったなぁ、と急に思い出したんですよね。



で、思い出したらど~にももう一回観てみたくなりましてね、いてもたってもいられず急遽DVDを借りてきたんですよ。


ってわけで今日はちょっといつもとは趣向を変えまして、昨夜徹夜で観たそのTVドラマを御紹介いたしますよっと♪(^_^)v















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白虎隊 [DVD]
¥5,302
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内容:日本テレビ系で放映され好評を得た‘時代劇スペシャル’をDVD化。幕府への忠誠を誓いながら滅び去った若き武士たち「白虎隊」の雄姿と壮絶な運命を描く。(Amazonより)


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はい!かつて日本テレビ系列で年に一度放送されていた年末時代劇スペシャルより、

1986年12月30・31日両日に放送されシリーズ最高のヒットを記録した傑作、

「白虎隊」をばーーー!! ヽ(゜▽、゜)ノナツカシーーー!!



「年末時代劇」。1985年から1993年までの9回にわたって日本テレビ系列で放送された、

超大型時代劇番組です。30代以上なら覚えてらっしゃる方もきっと多いんじゃないかなぁ?

アレですよアレ、里見浩太郎のヤツですよ。(°∀°)b


私はシリーズ第一作の「忠臣蔵」から5作目の「奇兵隊」までと、7作目「源義経」

併せて6作品をリアルタイムに観ているのですが、特に「忠臣蔵」とシリーズ2作目である本作が

印象深いですねぇ、1985と86年の年末ですから当時の私は小学3・4年生ですが、

ファミコンブーム全盛のさなか、私が放送翌日に貰ったお年玉で買ったのは

「忠臣蔵」や「戊辰戦争」の本でしたからね(笑) ちなみに本作の放送から明けて翌年の

1987年1月4日には、NHK大河ドラマとして「独眼竜政宗」の放送が始まり、私の歴史好きに

更なる拍車がかかるわけですが。「鳥羽伏見ってどこですか~?」とか【厳島の戦い】

厳島って何て読むんですか~?」とか訊ねては担任の先生を困らせたもんです。

(注:今にして思えば、鳥羽伏見の場所も「厳島」の読み方を知らなかった当時の担任はどうなんだろう…? 社会科も教える小学校教師なら伏見の場所やあ厳島神社ぐらい知ってなきゃダメじゃないかぁ?(´Д`;))



おっと脱線しちゃった、話を元に戻します。

この年末時代劇シリーズのいいところは、「並みのTVドラマとは一線を画す壮大なスケール」

やはりコレでしょうね。2日間に分けて放送された本作はDVD化に際しても前後篇の

2枚組になっており、収録時間は併せて288分、約5時間にも及びますから。

ワタシもホントは2日間に分けて鑑賞するつもりだったんですけどね~、あんまり面白いから

ついついぶっ通しで観ちゃいましたよ。おかげで徹夜になってしもたでねが!!(-""-;)←逆ギレ



…ってまた話がそれちゃった(汗)

つーわけで今回約20年ぶりの鑑賞と相成ったわけですけどね、ウン、観て良かった!!ヽ(゜▽、゜)ノ

さすがに小学生だった当時じゃ理解できなかった事も沢山あったんですが、今回観直してみたところ、

やっぱり本作はあくまで“TVドラマ”ですね~、老若男女いろんな人が観ることを想定してるのでしょう、

歴史的背景や後日談等がかなり懇切丁寧に説明されており、非常にわかりやすい内容と

なっております。



内容について。

当時1日目に放送された前篇は桜田門外の変から大政奉還までの歴史の流れを描くことに

重点が置かれ、後編はうって変わって戊辰戦争における明治政府軍と会津藩との戦い、

いわゆる「会津攻め」が中心に描かれております。もちろん明治維新モノといえば人気の高い

坂本竜馬新撰組も出てきますし、「池田屋事件」「竜馬暗殺」も描かれてますよ~♪


そしてちょっと私の記憶と違ったのは、この作品は「白虎隊」を中心とした無かったんだなって事。

やっぱり当時の私にはまだまだ理解するには難しかったせいでしょうね、禁門の変とか

薩長が同盟を結ぶに至る経緯とかは全く観た覚えがなく、とにかく「若くして戦場に立ち

全滅へと至った白虎隊の少年たちの悲劇」を中心に描いた作品だとばかり記憶してましたよ。

でも実際は、歴史の流れを追った前篇はもちろんのこと、会津が舞台となる後半においても

白虎隊はあくまでいちエピソードでしか無いんですよね。

主人公はあくまで国広富之演ずる神保修理であり里見浩太郎演ずる西郷頼母であって、

新田純一(なつかしいw)や坂上忍が演じた白虎隊士たちでは無いんです。

この辺が一番記憶とは違ったところでしたね。それを確認できただけでも観た価値はあったなと♪



んでもって本シリーズのもうひとつのウリは、その時々の人気俳優がこぞって出てくる

豪華出演陣でしょう。本作においても、ほぼシリーズ全作品の顔となる里見浩太郎を筆頭に、

森繁久彌・風間杜夫・池上季美子・国広富之・近藤正臣・丹波哲郎・竜雷太・露口茂といった

大御所・人気俳優から、新田純一・坂上忍・宮川一郎太・工藤夕貴・富田靖子ら若手俳優まで

それこそ枚挙に暇ないぐらい贅沢な顔ぶれが揃っています。

中には佐野量子なんて懐かしい顔も見られますしね(笑)、当時のTV界を懐かしむにも

うってつけだと思いますよ♪



ただ、再鑑賞してわかったことは勿論いいことばかりではありません、残念だったこともあります。

その一番は何より、まぁさっきもチラッと述べましたけど、「これはあくまでTVドラマだ」って

再認識させられたことでしょうね~、映画に比べるとちょっと演出過剰なんですよ。

この作品といえば、テーマソングとして使われ大ヒットを記録した堀内孝雄「愛しき日々」

真っ先に思い出す方も多いことと思います、私自身大好きな曲ですしね。

ただ… 何もここまで作品中に何度も使わなくてもいいだろー!!( ̄Д ̄;;

はい、へヴィーローテーションです(笑) ちょっと感動的な場面になるとね~、必ずこの曲が

流れるんですよ。確かにいい曲だけどさぁ、これはちょっとあざと過ぎるよね。

“ここで泣かせよう感”がアリアリで、逆にちょっと興醒め。(-。-;)

この辺がなぁ~、勿体無いよな~~。。。




総評。

とはいえトータルとしては、今観ても十分に面白い作品だと確信を持って言えますね。

明治維新モノってゆ~とどうしたって薩長側寄りだったり竜馬や新撰組といった

特定の人物に脚光を当てる作品が多くなっちゃいますけどね、この作品のように

“賊軍”の汚名を着せられた会津をはじめとする東北諸藩の側から描くことは、

「どちらかの側に肩入れすることなく、多様な視点でもって臨むべし」という

歴史を振り返る上で非常に大事なポイントを気付かせてくれますからね。

こういう優れた時代劇がTVで作られるってことは、きっととても意義深いことだと思いますよ。

翻って近年の年末特番を考えると、歌番組やらバラエティやら格闘技ばかりですよねぇ。

まぁそれはそれで別にいいんだけどさぁ、どっか一局ぐらいはこ~ゆ~見応えある作品を

放送して欲しいものですよ。金がかかるのはわかるけど。。。(-。-;)


っつーわけで「あくまでTVドラマとして観る事」という前提付きではありますが、

心よりオススメしたい作品でしたっと♪ヽ(゜▽、゜)ノ