サウジ遠征に挑戦した分、代償も大きかった。スタッドリーの引退が発表された。
スタッドリー 6歳牡父ハービンジャー、母ウインフロレゾン、奥村豊厩舎
2024.03.06 在厩場所:JRA競馬学校
奥村豊調教師「JRA競馬学校へ移動後は軽めの運動で経過観察を行っていましたが、右前脚の腫れがもう一つスッキリしてこないことから、獣医師にエコー検査を行ってもらったところ、重度の浅屈腱炎の診断が下りてしまいました。サウジアラビアへの移動や現地での調整の際は、常に獣医師にチェックしてもらっていましたし、競馬までの過程といたしましては問題なく進めることが出来たと思います。今回の経験を活かして何とか大きなところを獲らせてあげたいと思っていただけに、このような結果になってしまい誠に申し訳ございませんでした」
上記のように復帰までにかなりの時間を要する見込みであり、このような状況ではご出資会員の皆様のご負担が増えるばかりとなってしまう可能性が高いことから、今後について協議した結果、誠に残念ではございますが、このまま引退させることといたしました。今後は乗馬となる予定です。
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残念。
牧場ツアーで見たスタッドリーは、巨漢ながら迫力満点だった。
2020年10月 2戦目の京都芝2,000mで後方から豪快に初勝利。福永騎手。
それから若葉Sで3着するも1年超勝ち切れず、9戦目の中京芝2,000mで2勝目。
Cデムーロ騎手が大外枠から2番手に行き押し切りを見せた。
同年の4月、阪神芝2,200mの千里山特別で3勝目。岩田望騎手。
3勝クラスでも好走を続け、暮れのオリオンS(阪神芝2,200m)でOpen入りを果たした。
坂井瑠騎手。
2023年はAJCC6着、ケフェウスS2着など善戦し、ジャパンカップでは8着に入る
好走を見せてくれた。
明けて6歳、サウジ・ネオムターフCに挑戦したが、展開も恵まれずに9着敗戦。
帰国後に怪我が判明して引退となった。
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母ウインフロレゾン産駒に対して初出資だった馬。
少し名残惜しいが、23戦して4勝し、総獲得賞金で約1億7千万を稼いでくれた。
うち4着以内が15回あり、中長距離戦で堅実に頑張ってくれたと思っている。
ありがとう、スタッドリー。陣営の皆様も、長い間ありがとうございました。