東サラのルージュスティリアにつき、引退が発表された。
ルージュスティリア 5歳牝 父ディープインパクト、母ドライヴンスノー、藤原英厩舎
14戦4勝、獲得総賞金8700万円(一口馬主DB)
2024.03.07引退
本馬は3月3日の阪神競馬・大阪城ステークス(L・芝1800m)に出走して11着での入線。レース翌日の月曜日に左前脚の球節から繋にかけて腫れと熱感、触診痛が認められたため、水曜日の午後に詳しく調べたところ、種子骨靭帯に炎症を起こしていることが判明されました。競走馬の疾病の中でも致命傷レベルで、「リハビリなどで最低でも1年間は長期離脱することになるし、トレーニングで強い負荷を掛けると再発する可能性も高い」という獣医師の見解も踏まえて関係者の間で協議した結果、誠に残念ではございますが、ここで引退の結論に至りました。~なお、本馬は繁殖牝馬となる予定です。~
藤原英昭調教師「関係者の間で協議した結果、引退することが決まりました。やはり傷めた箇所は競走馬にとって非常に厄介なところで、早期の復帰が不可能なことはもちろん、カムバックできるかどうかも不透明ということでしたし、もう5歳で牝馬ということもあり、ここで現役生活にピリオドを打つことになった次第です。デビュー前から高い素質を感じさせてくれた馬で我々も相当期待していたのですが、最終的にオープン馬止まりで重賞のタイトルに手が届かなかったことは私の力不足が招いた結果で非常に悔しくもあり、皆様に申し訳なく思っています。この後は北海道に渡り、繁殖牝馬としての仕事が待っているということでゆっくりする時間はないかもしれませんが、穏やかに過ごしつつ、強い馬を産んでもらいたいと願っています。これまで大変お世話になりました。ありがとうございました」
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2021年8月の新潟新馬戦では、後の2冠馬スターズオンアースを抑えての快勝。
前途洋々の同馬だったが、どうにも微妙にツキに恵まれなかった。
一つ目は、新馬勝ちの後にアルテミスSを目指していたのだが、今回改めて引退する
原因にもなった左前の種子骨靭帯を痛めてしまった事。
順調さを欠き、ブッツケのチューリップ賞では大きく出遅れて、猛追も6着に敗れた。
続くフローラSも初東上で大敗を喫したが、ここから陣営は盛り返していく。
2022年9月 中京芝マイル1C 福永騎手 優勝 (※3着馬セルバーグ)
2022年11月 阪神芝マイル2C 福永騎手 優勝 (※3着馬セルバーグ)
2023年1月長篠S 中京芝マイル3C 福永騎手 優勝
二つ目は、「さあ、これから」と言う時に福永騎手が引退してしまった事だろう。
バーデンヴァイラーもそうだが、守護神が去った後はレース振り自体がチグハグに
なってしまった。
三つ目は、やはり中京記念GⅢでの4コーナー前の躓きだろう。あれが無ければ、、、
勝馬となるセルバーグを捕まえて、ここで重賞を勝っていた気がする
(競争馬は、その一瞬が大事なんだと思います)。
でも、ありがとう、ルージュスティリア。子供達に大きな幸運が宿る事を祈りたい。
陣営の皆様も、フローラSの後に立て直して三連勝を飾ってくれたし、重賞戦でも
何とか勝たせようと尽力してくれたと感じている。お疲れ様でした。