さあ、とうとう始まりましたよ!

 

牛田くんの新プログラムのリサイタル。

 

 

 

 

 

2022年9月4日(日)13時30分開演

神奈川県民ホール(神奈川)

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(チラシ裏面)

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今回、牛田くんが新たに取り組んだのは、シューベルト、シューマン、ブラームス。

 

ドイツの作曲家3人が、二十代前半に愛する女性を想って作曲したピアノ・ソナタ。

 

 

 

 

 

テーマはズバリ、『オンナの影』

 

 

 

 

もとい、

 

 

 

 

『女性の影』

 

 

 

 

 

 

 

 

牛田くんのピアノと出会うまで、クラシック音楽の知識がほとんどなかった無知な私。

 

 

 

このプログラムが発表された頃から

 

9月のリサイタルまでには、この3人の作曲家 + クララ・シューマンについてバッチリお勉強しようと張り切ってたのに

 

かろうじてシューマン、クララの本を1冊ずつ読み

 

シューマンのお勉強会にも足を運び

 

この本を何度も図書館から借り直して、未だクララとシューマンの結婚をヴィークに反対されてるとこから進んでない…汗

 

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したがってシューベルト、ブラームス手つかず…汗

 

 

 

 

 

 

ガックリ

 

 

 

 

 

 


 

そんな無知な私の、今のところの彼らに対する知識は

 

 

 

<ブラームス>

 

・20歳くらいでシューマンに弟子入り

・14歳年上のクララに片想い。生涯独身を貫き、シューマン亡き後も彼女を支え続けた

・穏やかで誠実

 

 

 

 

 

<シューベルト>

 

・元学校の先生

・丸メガネで短い首になんか巻いてる

・貧乏だったが友人達に人気があり、経済的にも友人らに支えられた

・女性にモテなかった

 

 

 

 

お粗末…(;^ω^)

 

 

 

 

さらに知識をひけらかす(?)なら

 

8年前読んだ三枝彰成さんの本の影響で

 

 

 

『シューベルトの口臭はキツかった』

 

『ブラームスの上半身と下半身は別』

 

 

というゲスでムダな情報が…(^▽^;)

 

 

 

 

 

 

(//・_・//)

 

 

 

 

8年前の記事

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神奈川県文化ホールは、普通に地味な名前ですが、横浜山下公園や赤レンガのすぐ近く。

 

おしゃれスポット横浜の中心地にあります。

 

 

 

関東圏だと油断して、いつもギリギリに行く私ですが

 

横浜を楽しみたくて、ちょっと早めに家を出ました。

 

 

 

牛田くんの新プログラム初披露の日が、いいお天気でよかった照れ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まずはホールの場所を確認。

 

 

ありました!

 

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でも、今日のリサイタルのポスターとかが特にない。

 

本当にここでいいのかな…?

 

 

 

ちょっと心配になったので、中に入って受付で確認しました。

 

 

「間違いありません。」

 

 

とのこと。

 

 

 

でも、返事を聞く前から分かってました。

 

 

間違いありません。

 

 

 

 

だって…

 

 

牛田くんのピアノがホールの方から聴こえてくる!

 

 

 

 

なんて情熱的なピアノ…。

 

 

 

まだ開演時間よりかなり前なのに

 

牛田くん、一生懸命練習してるんだ…。

 

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スタッフの方達が、テキパキと準備を進めていらっしゃいました。

 

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安心したので、海を見に行きました。

 

道路を渡ると目の前は山下公園。

 

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海だ~っ!

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船だ~っ!

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横浜だ~っ!

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マリンタワーもすぐ近く。

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横浜は、昨年11月のともくんジャックとのデート以来。

 

 

妄想炸裂記事。恥ずかしいから絶対見ないでね(/ω\)

 

 

 

 

 

 

 

 

海や公園を満喫して、いざ会場へ!

 

 

 

 

 

神奈川県民ホール 小ホール(433席)

(画像お借りしました)

 

 

 

うわ、素敵ラブ

 

思ってたよりコンパクト。

 

舞台が扇形です。

 

 

 

 

 

正面のパイプオルガンは、大ールでよく見るシンメトリータイプとは違い

 

直線的でオシャレなデザイン。

 

なんかバッハが似合いそう。

 

 

 

 

 

 

階段も、ホールのじゅうたんも、椅子の座面と背もたれも

 

全部淡いブルー。

 

横浜の海の色でしょうか。

 

 

 

 

舞台に置かれたピアノはスタンウェイ。

 

 

 

 

 

 

プログラム

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とてもオシャレで素敵です。

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裏面

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♪シューベルト:ピアノ・ソナタ 第13番 イ短調 D.664

 

♪シューマン:ピアノ・ソナタ 第1番 嬰ヘ短調 Op.11

 

~ ~ 休憩 ~ ~

 

♪ブラームス:ピアノ・ソナタ 第3番 ヘ短調 Op.5

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

開演時間になり、会場は静まりかえって息苦しいほどの緊張感。

 

私はこれに、お客さん一人一人の 牛田くんへの「ラブ」を感じます。

 

 

 

彼がローティーンの頃、客層はもっと色々でした。

 

少年ピアニストを孫や子供のように愛でる中高年のクラシックファンの姿も多かったし

 

男性ファンの姿も多かったし

 

地方になると、地元の家族連れやお年寄り。

 

 

客席の空気は今よりうんとリラックスしてて

 

ざわついたりしてて

 

ときには、あまりのマナーの悪さに腹が立ったこともあります。

 

 

 

最近では、若い女性の層がぐっと増えました。

 

マナーもいいし静かです。

 

みなさんきっと、この日をずっと楽しみにして

 

大好きな彼が登場する瞬間を、胸ときめかせながら待っているんですね。

 

 

ええ、ワタクシも…(///∇//)

(若くないけど…)

 

 

 

 

 

 

 

ああ、息苦しいわ。どうしよう…

 

と思った頃

 

白い壁の、グレーの扉が開いて、牛田くんが登場しました。

 

 

 

初披露。やっぱり少し緊張してるかな。

 

 

 

お辞儀をして、ピアノの前に腰掛けると

 

袖口を触って、膝に手を置きます。

 

 

 

 

左手 右手。

 

ゆっくりと構えに入り、紡ぎ出した一音は

 

なんて、なんてまろやかな音色。

 

 

担当された調律師の佐々木修嗣さんのツイートによると、かなり苦労されたようですが

 

ほろほろと空気に溶けていくような柔らかな音色は

 

可愛らしいシューベルトのソナタによく似合ってました。

 

 

 

浮かんできたのは5月の野バラ。

 

清らかで 優しくて 純粋で

 

 

 

長いことショパンの死生観を聴いてきたせいか

 

こんなに手放しでうっとりしちゃってもいいの…?

 

そんな気持ちになってしまう。

 

 

 

 

レモンティーみたいな明るい紅茶色の舞台の上で

 

浮かび上がる黒いピアノと牛田くん。

 

 

 

キラキラと コロコロと

 

初恋のような音色を転がして

 

シューベルトのピアノ・ソナタが終わりました。

 

 

 

 

 

 

座ったまま拍手に応える牛田くん。

 

 

ほとんど間を置かず、続けてシューマンに入りました。

 

 

 

 

「苦悩」から始まりました。

 

牛田くんの表情も苦しげです。

 

 

 

焦燥感。

 

だけど聴いているうちに、この苦悩が恋愛によるものだと感じます。

 

どうしてだろう?詳しくない私には分からないけど、この独得の音の跳躍?

 

 

苦悩と甘美が繰り返すようなこの感じ。

 

シューベルトよりも少し成熟した恋愛観。

 

ちょっと皮肉っぽく、でも背中合わせに色っぽい感じが

 

インライで牛田くんが「シューマンのねじれた部分、歪んだ部分の最たるもの」って言ってたところかな?

 

 

 

 

高知公演のアンコールで弾いてくれた第二楽章。

 

ああ、やっぱり好き。

 

寄せては返す浜辺の波のように穏やかで

 

ため息のように甘く優しくて

 

愛を語るような第2楽章。

 

 

今回のプログラムの3曲のソナタ。

 

聴くたびに印象的な部分が違ってくると思うけど

 

全曲の全楽章を通して

 

私はずっと、この楽章が一番好きな気がします。

 

 

高知ではなぜか、これを聴きながら 牛田くんの幸せを強く願ったけれど

 

やっぱり今日もそう思う。

 

 

いつも幸せでいて欲しい。

 

ずっと幸せでいて欲しい。

 

音楽家としてはもちろんだけど

 

愛する人と、幸せになってほしい。

 

あたたかな愛に包まれていて欲しい。

 

 

きっと私はこの曲を聴くたびに

 

なぜかそんなふうに感じるような気がします。

 

 

 

右腕の下を縫うようにクロスした左手が

 

静かに最後の一音を紡ぎ出し

 

幸福な余韻を残したまま

 

そっと離れていきました。

 

 

 

 

第3楽章 第4楽章

 

牛田くんの息遣い…というより、うなり声が聞こえました。

 

 

シューマンのほとばしる情熱が熱を持って伝わってきます。

 

 

リズムがとっても難しそう。

 

獲物を狙う猫のようだったり

 

和音のものすごい連打だったり

 

突然回転しながら落下したり

 

さっきまでの優しさに背を向けて、急に険しくなったり

 

 

ドラえもんのポケットみたいに

 

あんなのや こんなのや

 

本当に様々な音楽や技巧が登場して

 

シューマン、欲張ったなあ…笑

 

 

 

何度もYouTubeで予習をしてきたはずなのに

 

 

不思議。

 

実際に牛田くんの演奏を聴くと

 

平面が立体になる。

 

二次元が三次元になる。

 

モノクロがフルカラーになる。

 

 

こんなふうに感じるのは

 

牛田くんのピアノだけ。

 

 

 

 

3月のオールショパンの10周年記念リサイタルから半年弱。

 

 

その間に松田華音さんとの2台のピアノのコンサートもあったし

 

ベートーヴェンコンチェルトの初披露もあったし

 

 

それでいて、この完成度の高さと途切れない集中力。

 

 

すごい。すごすぎる!

 

 

 

 

ここのところずっと、SNSの発信がなかったけど

 

演奏を聴いて分かりました。

 

牛田くん、私達の想像もつかないほど

 

本当に真剣に、身を削るほど練習してたんだな…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

休憩後のブラームス。

 

 

破壊的に始まりました。

 

 

うわあ…。

 

スケールが大きい!

 

 

さっき見た海みたい。

 

青く深く 全部を包み込む男性的な海。

 

 

 

シューマンが、ブラームスのソナタについて

 

「ソナタというより、ソナタを装っている交響曲である。」

 

と言ったとプログラムに書いてあったけど

 

本当にその通り。

 

 

これは交響曲。

 

オーケストラみたいな重厚感と奥深さ。

 

 

21歳でこれを作ったって

 

ブラームス、どんな器と感性の持ち主だったんでしょう?

 

 

第1楽章が終わった時点で、既に拍手したくなりました。

 

 

 

 

このプログラムの、シューベルト → シューマン → ブラームスという順番は

 

年代順かな?と思っていたけれど

 

どんどんスケールが大きくなっていく構成なのかも。

 

 

楽章も、3楽章 → 4楽章→5楽章 と増えていきます。

 

 

 

第2楽章は、ロマンチックで美しいけれど

 

牛田くんの演奏は、「ロマンチック」を超えた懐の深さを感じました。

 

ブラームスの第2楽章も、ものすごくいいなあ…。

 

 

 

 

急展開して動き出した第3楽章。

 

激しさと穏やかさを繰り返します。

 

サーカスで大男が火を吹いてそうな

 

このメロディ、なんか頭にすごく残る…。

 

 

牛田くんの頭から、滴り落ちる汗の雫が見えました。

 

 

 

やっぱり牛田くんはすごい。

 

本物のピアニストだ。

 

 

 

 

再び少しの間を置いて

 

悲しげな第4楽章。

 

 

 

 

最終楽章。

 

最初まろやかだと感じた音色が

 

いつのまにかこんなにどっしりクッキリしてる!

 

 

あと、どの楽章だったか忘れましたけど

 

高音のピアニッシモが本当に素晴らしかったです。

 

 

 

激しくて 美しくて 

 

凄まじくて 気品があって

 

 

最後なんて、もう神がかってました。

 

 

 

 

 

 

 

 

とても小ホールとは思えない拍手の嵐が起こり

 

会場は熱気に包まれました。

 

スタオベする人の姿も。

 

 

 

 

弾き終わった牛田くん。

 

最近にしては珍しく、疲労困憊してるように見えました。

 

そりゃそうでしょう。

 

これだけの曲を初披露で

 

全身全霊のものすごい演奏を見せてくれたんですから。

 

 

 

 

 

それぞれに、ショパンの時とは全く違う音色。

 

 

10周年記念アルバムをやっと聴けたばかりなのに

 

もう彼は、あの場所からは手の届かないほど前に進んでる…。

 

 

 

どんなに人気が出ても、騒がれても

 

浮つかずに命がけで音楽を追求し続ける牛田くん。

 

 

私が応援してきた人は

 

本当に素晴らしい演奏家だったのだと実感しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

アンコールの1曲目は『トロイメライ』。

 

 

会場の熱気を鎮めるように 浄化するように。

 

そして、シューマンへのリスペクトも感じました。

 

 

 

 

 

2曲目の『雨だれ』はスコールのように壮大で、神聖で

 

舞台のパイプオルガンがよく似合いました。

 

 

 

 

 

アンコールになって、表情が和らいだ牛田くん。

 

 

なんと、3曲目もありました。

 

シベリウスの『樅の木』。

 

 

あまりにも演奏が大人になっていて

 

最初、『樅の木』に似た初めて聴く曲…?と思ってしまったくらい。

 

 

悲しくて 寂しくて あったかくて

 

夜のバーで流れててもおかしくないくらいムーディーで…。

 

 

 

この成熟は

 

前にこの曲を聴いたときから今日までの間の

 

彼の「経験」なのだろうと思いました。

 

 

喜び、悲しみ、ぬくもり、痛み…。

 

 

 

ファンも多い牛田くんの『樅の木』は

 

かつての『エディット・ピアフを讃えて』のように

 

彼のアンコール曲の代表となって、愛され続けていくような気がします。

 

 

 

 

偶然でしょうか。

 

この3曲、作られた年も、その時の作曲家の年代も

 

トロイメライ、雨だれ、樅の木 の順になってます。

 

 

 

 

 

 

感嘆のため息と共に、熱狂的な拍手が会場を包みました。

 

 

 

 

ありがとう、牛田くん。

お疲れさま、牛田くん。

おめでとう、牛田くん。

 

 

 

 

 

 

 

今日という日のこの時間に立ち会えたことに

 

言い知れぬ喜びを感じました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新アルバムの映像の中で演奏する、柴犬の毛並みのような襟足の牛田くんは、もうどこにもいない。

 

 

 

 

 

今の彼は…

 

 

 

 

 

 

栗の渋皮みたいです🤣

 

 

 

 

 

 

 

 

見た目だけでなく音楽も

 

もともと成熟していたのに、さらにひとっ飛びで次のステージヘ。

 

 

 

 

 

少し寂しさを感じつつ

 

頼もしさと祝福の気持ちでいっぱいです。

 

 

 

 

 

 

 

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会場を出たら、まだ明るかったので、大さん橋まで行ってみました。

 

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昨年秋に訪れたときは、天気が今ひとつだったので、青い空で嬉しい。

 

 

大さん橋は、やっぱり夏が似合います。

 

 

 

 

 

 

 

 

能登直さん撮影 夏の朝の大さん橋の牛田くん。

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大きな船が泊まってる!と思ったら

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牛田くんゆかりの「飛鳥Ⅱ」でした。

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さて、実はワタクシ、わけあって今から大急ぎで昨日の横浜に行ってまいりますあせるあせる