佐賀平野を流れる筑後川水系のクリークで今年の3月に暫定初コイ野生在来型を偶然釣ることができた。

 

暫定初コイ野生在来型

 

それ以降、二尾目のコイ野生在来型を求めて、同じクリークで同じエサを使い、同じヘラ用ドボン仕掛けで機会があるごとに釣り続けてきた。

 

二尾目を釣る目的は、コイ野生在来型がこのクリークにどれくらいの割合でいるのかを知ることだった。

 

結論から言うと、二尾目はまだ釣れていないが、今年の終わりにあたって、一旦これまでの結果を中間報告しておこうと思う。

 

これまでにこのクリークで釣ったコイの総数は43尾で、そのうち野生在来型は1尾なので、一応割合を求めると、1/43=2.3%となる。

 

残りの42尾のうち、いい線いっている個体は数尾いたのだが、初物を基準にした場合、背びれ分岐軟条数が19に達していなかったり、尾柄が初物ほど細長くはなかったりで、野生在来型とは判定しなかった。厳しすぎるかもしれないが、解剖せず外観のみでの判定なので、かなり厳しめにしている。

 

暫定初物と同じスポットから18日後に釣れ、野生在来型とは判定しなかった二個体

 

あまりにも二尾目が釣れないと、ひょっとして最後の生き残りを釣って絶命させてしまったのではないかと、ややもすると考えてしまうが、今年の4月に筑後川本流の方で1メートルの野生在来型が釣られているので、その心配はなくなった。

 

この大物、自分の暫定初物が大きくなっていたらきっとこんな感じだったのでは、と思わせてくれる。今でも筑後川を泳いでいるだろうから、野生在来型とのペアでたくさん子孫を残して欲しいものだ。

 

またこの釣行データも、在来型を追い続けるためのモチベーションを高めてくれる。