アラバマ州南端のテンソーリバー支流で初セールフィンシャイナーをサプライズキャッチした後、西進してミシシッピー州を横切りルイジアナ州に入った。いよいよこの旅の最大のターゲットであるアリゲーターガーに挑むためだった。

翌朝ニューオーリンズの東にあるバイユー (水路) へ行き、オンラインで一日有効の非居住者用釣りライセンスを購入後、岸からフロリダガーに使ったのと同じタックルで始めた。ただし今回はガーは表層には浮いていなかったのでタナを深くしてアタリを待った。

15 分に一回くらいの割合でアタリはあったが、1~2分待ってフッキングしても全て空振りに終わった。

その後対岸との中間にウキ下一ヒロで放置して置き竿にし、前日失った3メートルと 1.6 メートルのたなご仕掛けを新虹鱗バリで作っている時にスプールが激しく逆転してウキはどんどん西側へ走っていった。

止まるのを確認してアワセたところ、乗った!なかなかのファイトでドラグもちょっと使った。岸近くまで寄せたところで背中からラバー付き手袋を出そうとしたがなかなか見つからず、そのうちガーは沖にちょっと走り、また寄せて手袋を探している時に痛恨のバラシ。フックは吻の真ん中あたりにかかっていたので刺さりが甘かったようだ。ネットがあれば取り込んでいたのにと悔やまれた。1メートルくらいのアリゲーターガーだった。

この後もアタリはあって最長5分待ったがフッキングできなかった。この日は早めに切り上げ、ウォールマートで一番安いランディングネットとサイズ 5/0 のワイヤーリーダー付きフックを買って翌日に備えた。

また、エサに使う魚の切り身を探したが、ティラピアの冷凍フィレーしかなかったので、それは予備として、翌朝一番に先にリオグランデシクリッドを釣ってカットベイトにすることにした。

翌日ニューオーリンズ市内のバイユーメテイリーを早朝に訪れた。水は澄んでいるのはよかったがとても浅くて魚がいそうに思えなかったので、少し移動して小さな石橋が見える場所に来ると、浅場から沖の方へ何尾か魚が逃げて行くのが見え、その先にくぼんだ藻穴があったのでここで釣ることにした。

10 番フックのフカセ仕掛けにキヂの半身を縫いざしで始めた。第二投目でウキが消し込んだのでアワセると乗ったが、残念ながらいい型のブルーギルだった。

そしてその次にまた消し込みアタリでアワセるとギルとは違う重厚な横に走るティラピアに似た引き! だがその割にはすぐにへたってしまい、スルスルと上がってきたのは目的のリオグランデシクリッドだった。ファーストフィッシュなのでリリースした。

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初めて釣ったリオグランデシクリッド


この後はサイズはダウンしたが立て続けに同じスポットから4尾リオグランデシクリッドが釣れたので全てキープして氷詰めにし、アリゲーターガー釣りでカットベイトとして使った。

スズキ目シクリッド科 Herichthys 属。アメリカ唯一のネイティブなシクリッド。テキサスシクリッドとも呼ばれる。青~白の小さなスポットが体中に散りばめられているのが特徴。テキサス州のメキシコとの国境を流れるリオグランデリバーとニューセスリバー水系が本来の分布域だが、アメリカ南部の州に移植されている。大中小河川のプールや平瀬に棲み、温かい水と水生植物のある環境を好む。雑食性。最大全長 30 センチ。



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数日後にテキサス州のメディナリバーで釣った色の淡いリオグランデシクリッド。同じ種類とは思えなかった。


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テキサス州のヒューストン近郊のバイユーで釣った小さなリオグランデシクリッド。てっきりペットの遺棄由来の外来シクリッドだと思ったのだが。



リオグランデシクリッドのハビタット。ニューオーリンズ。