いや、ブラックブルヘッドはカナダ第 61 種目として釣ったことがあったはずだから、今まで釣ったことのない魚種を釣って初めてマスを移動というこの旅の趣旨を変えたのかと思われるかもしれないが、そういうわけではない。

実は、マニトバ州のペンビーナリバーにはブルヘッドのうちブラウンブルヘッドしかいないのだが、そこの橋の下でゴマンというブラウンブルヘッドの幼魚の群に遭遇したことがあった。そしてそれはどれも真っ黒で、まさに初ブラックブルヘッドとして記録した幼魚と瓜二つだった。

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ブラウンブルヘッドの幼魚の大群


そこでひょっとして初ブラックブルヘッドは誤同定だったのかもと思い、オンタリオ州ロンドンにあるシャロンクリークレザバーという貯水池には正真正銘のブラックブルヘッドがいるので釣って確かめてみようと思った。

ブルヘッドだからすぐに釣れると思って気温 34 度の蒸し暑い昼日中に始めたが、そう甘くはなく、二箇所をしらみつぶしでチェックしたもののコイブルーギルパンプキンシードイエローパーチラージマウスバスは釣れたがブルヘッドだけは釣れなかった。汗ダラダラの中めげそうになった。

そうこうしているうちにようやく夕方になり、隣のスポットにアラブ系のご夫婦が入ってナイトクローラー (ワームサイズのドバミミズ) のぶっ込みを始められた。

聞くとこのポイントでブラックブルヘッドを釣ったことがあると言う。俄然やる気が出た。さらに岸近くにぶっ込んでいた奥さんの方のロッドには何と3尾連続でブラックブルヘッドが釣れたのだ!

矢も盾もたまらず、その岸へ移動し、奥さんのラインとクロスしないよう少し先の岸近くに自分もぶっ込んだ。

それでも 15 分ほど待っただろうか、午後9時前になってようやくアタリがあり、ついに正真正銘のブラックブルヘッドをゲットできた。

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独特の体色、尻ビレ条数、尾ビレ付け根の三日月マーク、どれを取ってもブラックブルヘッドだった。


この正真正銘のブラックブルヘッドをじっくり眺めてみて、やはり初ブラックブルヘッドとしたのはブラウンブルヘッドだったと結論した。これで今までのモヤモヤがすっきりと晴れた。