前回書いたブラウンブルヘッドの釣行時に、パンプキンシードとともに一尾だけ違う種類の魚が釣れたのだが、それがイエローパーチだった。約 25 センチほどあり、イエローパーチにしてはいいサイズが人生初物となった。

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初めて釣ったイエローパーチ


イエローパーチはヨーロッパにいるヨーロピアンパーチによく似るが、第一背びれの形や尾びれの色などが異なる。派手な模様は日本人にはあまり食欲をそそらないのだが、フライなどにすると風味があって非常においしい魚だ。数も多く釣れることから、特にエリー湖やトロントの北にあるシムコー湖で大変人気のある種類だ。

繁殖力が大変強いことから、エリー湖などでは増えては釣られすぎて数を減らし、しばらく釣りに規制が加えられてまた数を爆発的に増やすということを繰り返している。日本には現在あらゆる種類の外来魚が入っているが、この魚だけは入れないように注意してほしいものだ。

ところで、かつてトロントから北に車で4時間ほどの所にあるニピシン湖という大きな湖で、アイスフィッシング (氷穴釣り) をしたことがある。その時の狙いはレイクホワイトフィッシュという魚だったのだが、釣れども釣れどもイエローパーチばっかりだった。そしてバケツの中にイエローパーチを氷詰めにして5時間かけてアパートに戻り、魚を捌こうとバケツを開けてびっくりした。なんとイエローパーチがまだ生きていたのだ。すさまじい生命力だなと思った。どこでも数が多いのもうなずけた。もっとも今では何時間も苦しい思いをさせてかわいそうなことをしたなと思っているが。

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シムコー湖でアイスフィッシングで釣ったイエローパーチ。いかに生命力強しと言えども冷凍されてはもはや生きられない。


ちなみに大きなイエローパーチのことをジャンボパーチと呼ぶが、他の魚でジャンボを使うのは聞いたことがない。ビッグバスとは言うがジャンボバスとかジャンボギルとは言わない。なぜビッグパーチじゃなくてジャンボパーチなのか、カナダ人の友人に聞いたことがあるが、明解な答は返ってこなかった。ジャンボという単語は実在した象の名前から来ているという。イエローパーチと象. . . ますますわからなくなった。


2012 年6月にニューブランズウィック州で釣ったイエローパーチ


ブリティッシュコロンビア州内のスーパーストアで 13 ドル/227 g で売られている五大湖産のイエローパーチの冷凍フィレー


シムコー湖で入れ食いモードに突入した結果。2005年1月。


シャッドダートにヒットしたイエローパーチ。2012年7月、グランドリバー河口にて



イエローパーチのハビタット


イエローパーチのフィレーと頭を使ったユニークなフィッシュパイの作り方はこちら

イエローパーチの卵巣で作るカラスミも酒の肴として乙なようだ。