レイクホワイトフィッシュを最初に狙ったのは、2005 年の1月にオンタリオ州のボシュクング湖へアイスフィッシングに行った時だった。この時は湖の橋の下がオープンウォーターになっていてアクセスできず断念し、そのまま 200 キロ北上してニピシン湖まで行った。

ニピシン湖と言えばホワイトフィッシュのメッカだったので絶対釣れると高をくくっていたのだが、結果はイエローパーチのみだった。それ以降シムコー湖、ハリバートン湖などにアタックしたが、オンタリオの女神はついに微笑まなかった。特にニピシン湖の南のバーナード湖へ行った時は、水深がわからないまま氷に穴を堀り、底の砂利に刃を当ててしまったためにその後全くオーガーが使い物にならず、一回も糸を垂れることなく泣く泣く引き返したこともあった。

そしてブリティッシュコロンビア州へ。ブリティッシュコロンビア州ではマウンテンホワイトフィッシュはよく釣れるものの、レイクホワイトフィッシュの釣果を約束してくれる場所は結局見つからず、州内でのレイクホワイトフィッシュへの挑戦は断念した。そしていろいろ調べた結果、アルバータ州南部のプレーリーにある貯水池にはレイクホワイトフィッシュがわんさかいるとの情報を得た。

2007 年 11 月中旬、カルガリー経由で 13 時間かけて夜明け前に貯水池に到着した。来る途中はそうでもなかったのだが、到着した途端、風が強いことに気づいた。プレーリーは遮るものが全くないので、一旦風が吹き始めるとやっかいだ。

猛烈な強風は荒海のような波を作り出し、底を巻き上げて濁りを生んだ。その濁りのため全く水中は見えなかったが、護岸寄りは産卵に集まったレイクホワイトフィッシュでごった返しているようだった。と言うのも、日没まで釣ってスレ取りが4枚もあったからだ。だが結局その日は口にハリがかかったレイクホワイトフィッシュは一尾も釣れなかった。

車がひっくり返るのではないかと本気で心配するほどの強風の中、車中泊して翌朝夜明けとともに再び釣り始めた。タックルはフェンウィックの7フィートのライトスピニングロッドにオクマのアルミナ 15、6ポンドモノライン。極小スイベルを介してヘラ改良スレ5号をハリス 40 センチで結び、エコギアグラスミノー SS (メバルグローチャート) の頭からボディにかけてハリを通した。スイベルの上にはガン玉を打った。

朝方は風もなく鏡のような水面だったが、次第に前日と同じような強風が吹き荒れるようになり、歩くことさえままならなくなった。地元に住んでいたら絶対に納竿して帰っていただろう。その証拠に日曜だと言うのに他に釣り人はおらず、新たに来た車も波を見て帰って行った。

昼食後ちょっとうたた寝しながら風が弱まるのを待った。 だが風がおさまらないまま、1時ごろ釣り再開。その日の風向きは前日とは違って南西からのものだった。したがって斜め左にキャストすると必ずラインが風で押されるので、リトリーブは必然的に最後は岸に平行に、しかも岸から1メートルほどの所を引くことになった。

そして夕方4時前、左手の岸のすぐ前でヒット! そこはバンバン波が当たっているところで、魚がまともに泳ぐのさえ難しいのではないかと思える場所だった。とにかくどうせスレだろうと思いながら水面まで上げてみると、なんとグラスミノーが口の中に見えた!

オオッと思い、ちょっと左に離れて置いていたサーモンネットのところまで、ちょっとよろけながらもラインテンションを保ちながら歩き、つかむと魚の方へ伸ばした。幸いちょうど魚がネットに向かって泳ぐ形になり、すんなり収まった。やった、悲願のレイクホワイトフィッシュをついに釣った!

興奮する心を抑えながらとにかくフックの場所を確認。フックは口の中にしっかりかかっていた。とにかく意外な展開に驚いた。こんなコンディションでバイトしてくるとは。いや、今思えば波のおかげで底がひっくりかえされて餌が舞っていたのかもしれない。

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初めて釣ったレイクホワイトフィッシュ


初レイクホワイトフィッシュ近影。追い星が頭部に見られる。レイクホワイトフィッシュは雌雄ともに追い星を発達させるので性別は不明。


サケ目コレゴヌス科コレゴヌス属。ヨーロッパから日本に移植されたユキマスと同属。最大全長 91 センチ。カナダの原産分布はニューファウンドランド島とノバスコシア州を除く全域だが、移植も盛んに行われている。無脊椎動物の他、魚卵や小魚も食す。大きな湖や河川の冷水を好む。

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同じ貯水池でアイスフィッシングで釣ったレイクホワイトフィッシュ、44 センチ。アルバータ州のレイクホワイトフィッシュはオンタリオ州のそれに比べてひれが大きい。


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2012 年7月にアルバータ州南部の貯水池で釣った自己最高記録 49 センチのレイクホワイトフィッシュ。ナイトクローラー (ワームサイズのドバミミズ) の一部使用。スーパーストアで丸のまま冷凍で売られているのはこのサイズだ。



ブリティッシュコロンビア州内のスーパーストアで2014年暮れから販売が始まったカナダ産レイクホワイトフィッシュの冷凍フィレー



2013 年5月にアルバータ州南部の貯水池の出口で背びれへのスレで釣れたレイクホワイトフィッシュ (同一個体)






初レイクホワイトフィッシュの前にスレで釣れた個体たち


レイクホワイトフィッシュが産卵遡上するオンタリオ湖支流のトレントリバー。2005年11月に釣行したが、ボウズに終わった。


レイクホワイトフィッシュのハビタット


レイクホワイトフィッシュは夜釣りでも釣れるようだ(リンク先動画音量注意)。

血抜きした身ならワイン蒸しでとってもおいしくいただけるようだ。

血抜きした身でプロが作るフィレ・オ・フィッシュバーガーも旨そう!

皮付きフィレーの味噌漬け焼きもおいしそう!(パート2

ウハーというロシア風魚スープもおいしそう!

一夜干しも旨そう!

フランス料理ポワレも旨そう!