甘平(かんぺい)の摘果(てっか)作業 | みかん山 時々 アウトドア

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愛媛県のオリジナル品種、『甘平(かんぺい)』の摘果作業を行いました。
甘平(かんぺい)は、2月頃から食べられる柑橘です。
酸味が少なく、と~っても甘いのが特長です。
...って言葉で説明しても、ありふれた文句で、なかなかうまく表現できませんけど。
来年になったら、よろしく~。

甘平(かんぺい)の摘果作業って、どんなことするのか?ご紹介しまししょう。

 1本の木に、あまりにもたくさんの果実をならせすぎると,,,、
・ 来年には果実がチョットしかならない。
・ 栄養の奪い合いで、それぞれの果実が大きくならない。
などの弊害があるので、木にならせておく果実の量を調整・制限するのが目的です。
たとえば、今、1本の木に果実が200個なっていて、でもこの木には80個ほどしかならせたくない、としましょう。
テキトーに手当たり次第、120個の果実を摘み落とせばいい、ってもんじゃないですよ。
美味しい甘平を作るために、甘平の品種特有の性質なども考慮しながら、不要な果実を摘み落とします。
甘平の栽培上の課題として、「果実が裂果(破裂)しやすい」という性質があります。 こうなっては、美味しい果実、以前の問題ですね。
なので、裂果しやすい果実を、まず摘み落とします。
木の上部の枝の先端になっている果実は、果実の成長が早いので、皮の成長が追い付かず、裂果しやすい果実です。 そして、果実のおヘソの部分をよく見ると、亀裂が入りかけている果実もあります。 左の果実がその果実です。
ちょっと割れかけているでしょ。
こんなのを見落とさずに、優先的に摘み落とします。

次に、果実の軸の元の部分が青いままで、なかなか美味しそうな色に着色しにくい性質もあります。
なので、着色が遅れがちな、木の内部や裾の方になっている果実も摘み落とします。そして、今の時点で、成長が遅れて、小さい果実も。 こんな果実を摘み落としながら、木にならせておく果実の数量を適当な量に制限するんです。

 けっこう、時間のかかる作業ですよ。
だって、木、いっぱいありますから。