編集部(以下、編):お疲れ様です！今週の神戸新聞杯はいよいよダービー馬のワグネリアンが登場ですね！本日も石井さんならではの栗東トレセン内に食い込んだ取材内容をよろしくお願い致します！
石井:こちらこそお願い致します。まず、さっそく皆さんが気にされるであろうダービー馬のワグネリアンから行きますか。1週前の追い切りでは、これまでの主戦である福永ジョッキーが乗ったのですが、ひと夏越してのパワーアップも感じたしフォームも良くなったと褒めていたようです。厩舎としても目方は10キロほど増えてるけど身になったもので太め感は無いとの事。春は体を減らさないよう気を使ったけど、いまはカイバ食いも良くなり調教もバリバリ乗れるそうですよ。
編:なるほど。福永ジョッキーが落馬負傷で乗れなくなるアクシデントはありましたが、更に強くなったワグネリアンなら藤岡康ジョッキーへの乗り替わりも心配なさそうですね。
石井:はい。元々調教には何度か跨っているジョッキーですし、癖も掴んでいるので問題無いと思います。続いては、ダービー2着のエタリオウ。夏を越してからは体幹がしっかりして走りのバランスが数段良くなったと陣営の表情は明るかったです。ただ、目方は20キロぐらい増えてるらしく、さすがにココがメイチの仕上げではないでしょうね。それに、ダービーで唯一後ろから差してきた内容は立派ですが、牝馬みたいに繊細な面があって乗り難しいタイプだけに、これまでも2着と詰め切れない結果が目立ちます。それがまだ1勝馬という成績にも表れていて当日の気配はもちろん、テン乗りのミルコがどう捌くかに注目でしょう。
編 :なるほど。今回好走する為には色々と条件が付きそうですね。
石井:続いては、ダービー2着のエポカドーロ。正直、ひと夏越しての成長がもう少し欲しかったと陣営の評価は辛口でした。夏の休養では一旦馬を緩ませていたので、先週の1週前追い切りで主戦の戸崎ジョッキーが乗り、ようやく良くなってきたという印象。ただ、今回はすんなりハナへ行けそうなメンバーですし、得意である雨で馬場が渋れば浮上の余地は十分でしょう。
編:ダービー上位馬になかなか厳しいジャッジが続きますね汗。ていうことは、石井さんの中で実績上位馬の一角を崩せるような穴馬は居るのでしょうか⁈
石井:はい。僕は人気薄でもメイショウテッコンに注目しています。春先は馬体も薄めで体質が弱く、クラシック戦線には間に合わなかったですが、ひと皮剥けたと思える前走のラジオNIKKEI賞勝ち辺りから、馬体に幅が出てドッシリしてきたそうです。それに陣営は、前走が7月のレースで間も開かなかったから仕上げやすかったとも言ってましたね。トビが大きい馬だけに、雨馬場の適性は何とも言えませんが、本来距離が延びて良さそうなタイプですし、狙って面白い存在だと思っています。
編:おー！石井さん、まさしくこれは伏兵馬じゃないですか！それでは最後に他のレースで何かオススメの馬が居ましたらお願い致します！
石井:はい。これはオススメとは逆ですが、中山競馬のオールカマーに出走予定である程度人気を集めそうなガンコは、先週あたりからようやく状態面は上向いてきたけど、気持ちの面でまだまだ乗ってこないと厳しいジャッジでしたね。狙える馬としては、土曜の阪神レース・500万下条件・ダート2000Mに出走予定のジョースターライトを挙げておきましょう。前走はダート2000Mの条件で珍しく速めのペースで流れて結果、差し馬有利のレースだったのですが、この馬は3番手から勝ちに行って唯一先行勢で3着に踏ん張っています。前走乗った酒井ジョッキーも、次は勝ち負けになるでしょ。とレース後は評価していましたし、人気になるかもしれませんが、ぜひチェックしてみてください。
編:おー！危険な人気馬に加え、ジョッキーの談話も踏まえた、これぞ石井さんならではの情報を有難うございます！来週は、いよいよGⅠのスプリンターズSですし、また栗東トレセン内での深く食い込んだ情報に期待してますよ！
石井:はい。さらに来週は取材にも気合い入れて頑張りますのでご期待ください！
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