エーテル・21 仙台

エーテル・21 仙台

子どもたちの命を守るには?
事故、災害や病気など。
でも、若者世代の死因の1位は
自死です!
追い込んだのはこの国の社会です。大人たちの責任ですよね?
1人でもいいから何とか助けたい、そういう気持ちで活動しています。

今回も亘理町で起きた中学生いじめ自死事件についてです。


現在、再調査委員会が毎月開催されています。

この再調査委員会は、町教委ではなく亘理町総務課が事務局となっています。

前の調査委員会よりずっと第三者性、公平性公正性が担保されていると思います。


本当は初めからこうすべきだと思います。


他の自治体でも、多くが教育委員会に設置されていじめは無かった、いじめはあったが自死との直接的な関係は無かったなどという結論になりがちです。


そして再調査委員会が時々設置されて、いじめを認め、自死に至った要因であるとの結論になる事が比較的多いと思います。


亘理町のこの中学校は生徒数がとても少ない学校です。

幼い頃に津波被害を受けた地域で、おそらく身内やご近所さんで亡くなった方がいらっしゃると思います。


本来なら、小学校からずっと同じ顔ぶれでお互い仲良く学校生活を楽しんでいてもいい気がしますが、

いくつかの要因が学校生活を暗転させてしまったのですね。


そこで、学校の先生がしっかり対応出来ていたら...とどうしても思ってしまいます。

ある時、その生徒さんは学校側からスマホを取り上げられたと聴きました。

きっと孤独感孤立感がぐんと増したことでしょう。

情報が遮断され、知らないところで何を言われているのか?何が起きているのか?今時のこどもたちにとって、それは生きている気がしないくらいに悩んだと思います。


その後、様々あって、でも学校側は一向に改善する事も無く、結果的に最悪の結末に...


その頃の学校での様子、その生徒さんの表情とか、言動とか、一番見ていたはずの先生が担任の先生だと思います。


彼が生きていた証のお言葉を聴かせてください。



ぜひ再調査委員会の聞き取りに応じていただき、そのあたりの事も報告書に書かれていたら、遺族の心情も少しは和らぐのではないか?と期待しています。


どうか、お願いします。


さて、気分を変えて、この曲でも。







ブログ、しばらく間が空きましたが、

亘理町中学生いじめ自死事件から今日で5年となりました。

ご遺族の悲しみはいかほどか、とても言葉では表せません。

先日、地元紙の河北新報にこの日を迎えるにあたって、そのお気持ちを記事にしていただきました。

自死遺族はまず何より自責の念を持つものなのですね。

救ってあげられたのではないか?と、きっと何度も何度も...



河北新報デジタル版記事の一部では次のようになっています。



「息子を救ってあげることはできなかったのか」。自責の念を抱えて暮らす両親が河北新報のインタビューに応じ、60回目の月命日を前に胸中を明かした。(亘理支局・橋本智子)


両親は生徒の制服と渡せなかったBMXを自宅で大切に保管している=2月25日


「うちの子は運動部の青いジャージーを着た中学生のままで…」

 「同級生は今年、二十歳になる。でも、うちの子は運動部の青いジャージーを着た中学生のままで止まっている」。父親(57)はやりきれない思いを口にする。


 5年前、両親は激しく落ち込む様子を何度も見せる息子を心配し、学校に繰り返し相談をしていたさなかに自死が起きた。

今も悔やむ「あの日」の会話

 亡くなる当日の朝、仕事に出かける準備をしていた母親(54)は息子から「行ってらっしゃい」と声をかけられた。玄関を出るタイミングではなかったので「まだ行かないよ」とだけ返した。それが最後の会話になるとは思いもしなかった。「帰るまで待っていてね、というような言葉をかければ、死を選ばずにいてくれたのかも」と母親は悔やむ。

 同じ日、父親は息子が以前から欲しがっていたBMX(競技用自転車)を入手し、サプライズで贈ろうと計画していた。「息子がBMXを見ていたら、亡くならなかったかもしれない」

 心優しい子だった。小学生の時、地元の夏祭りに行き、金魚が1匹ずつ入った袋を四つほど持って帰ってきた。「友達がいらないって言ったから」と母親に差し出した。「捨ててしまうのはかわいそう、そんな風に考える子だった」。誇らしいわが子の姿として母親は思い出を記憶に刻む。

 自殺の原因を明らかにするため、学識経験者らによる町の再調査委員会の協議が続く。報告書は今夏にまとまる予定だ。両親は「息子にきちんと報告ができるような、納得のいく内容になってほしい」と願う。

 音楽好きでロックバンド「ONE OK ROCK(ワンオクロック)」の大ファンだった息子のため、戒名には「音」の字を入れてもらった。仏壇と墓には、たくさんの季節の花を欠かさない。

 2人は今日も心の中で語りかける。「もうどうか、苦しんだり悩んだりしないで」「お父さんとお母さん、毎日手を合わせるから、安心して心穏やかに過ごしてね」


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河北新報の橋本記者さん、書き記して下さりありがとうございました。



今日は、音楽を聴く気持ちにはなれません。

お読み下さりありがとうございました。



さて、亘理町中学生いじめ自死事件についてですが、

いわゆる第三者委員会による調査が行われ、報告書出ましたが。そこまでの経緯でスッタモンダが大いにあって、結局遺族の気持ちには全く寄り添わないものになってしまいました。

その詳細は、ここでは触れませんが、遺族の気持ちのその後にさらなる深いダメージを刻んだと言えます。


あれから5年近くなる訳ですが、遺族にとって去年起きた事件はさらに心を傷める事になりました。

それはほぼ非公開の第三者委員会の報告書に多数に記載された重要な個人情報がネットで流出した事件です。




しかも、その事実を隠蔽していた事が後日表面化したんですが、それについて遺族の要望書にもまともに答えない教育委員会には非常に残念でなりませんね。




一言で言うと、町民を舐めていますよね。

また、加害者生徒の人権を大きく損ねてしまった事の謝罪を公の場では一切しないというのでは、再発防止は期待出来ないですよね。

そういった「隠蔽体質」の教育行政だからあのいじめ自死事件が起きた、しかもそれ以前にもあった事を認めてきらに被害者を出さないためには、もっと高度な意識改革が必要な気がします。


さて、今回の一曲は...

これです。