Logic Pro Xがリリースされて、話題の少なくなりそうなLogic9ですが
Xを購入されない方も多いと思いますので、9の操作方法も引き続きご紹介していきます。
今回は内蔵のソフトウェアシンセサイザー(ソフトシンセ)を使った音作りです。
Logic 9のソフトシンセには
ES1 Subtractive Synth

ES2 Hybrid Synth

EXS24 Sampler

Sculpture Modeling Synth

などがあります。
ここではES2を題材にしていきます
①音を形作る波形

音を作る元になる波形を選択します。
サイン波
矩形波
三角波
ノコギリ波
等があります。
ES2はこれらの波形を3つ、好きな割合でブレンドして音を作ります。
②フィルターで音色を加工

ローパス(Lo)高音をカットする
ハイパス(Hi)低音をカットする
バンドパス(BP)中域を残してカットする
カットオフ(Cut)ツマミをしぼる事で高音をカット(ツマミ最大時が何もかかっていない状態)
レゾナンス(Res)カットオフの効き始めの周波数を持ち上げる
これらもフィルターはシンセサイザーらしい音作りにとても重要です。
③時間による音の変化を作るエンベロープ

アタック(Attack)
鍵盤を押してから最大音量になるまでにかかる時間
ディケイ(Decay)
最大音量からサスティンレベルまでの音が減衰していく時間の長さ
サスティン(Sustain)
減衰が終わった後の音量。鍵盤を離すまでこの音量が持続する
リリース(Release)
鍵盤から指を離したあとに音が鳴り止むまでにかかる時間
④指定したパラメーターを時間とともに変化させる

画像上の大きな赤丸部分がモジュレーションルーターといって
ここに変化を加えたいパラメーターを追加していきます。
スロットは10個あります。
ではどのように変化を加えるのか?その度合いを決めるのが下の赤丸部分LFOです。
LFO1 EG フェードイン・アウトなどにかかる時間
LFO1 Rate 変化の周波数(速度)を指定します
Wave 変化の仕方を表す波形の選択(三角波はビブラート、ノコギリ波はヘリコプターサウンド等)
変化のさせ方にはこちらのLFO1、LFO2、それにエンベローブも変化のさせ方として選択できます。
モジュレーションルーターのTargetが変化させたいパラメーター
Sourceが変化のさせ方になります。
スロットの右のスライダーを上下する事で変化の強弱を設定できます。
このソフトウェアシンセはとても多くの機能がありますので
その他の多くの機能はAppleのES2の解説をご覧ください。
これだけではまだまだシンセについてよくわからないと思いますが
今回ご紹介したのはシンセの基礎部分だけですので、今回の記事を元に
シンセに触れながらより深く理解し、サウンドメイキングのお手伝いができたらと思っております。
次回はオーディオの録音と楽曲の制作についてご紹介していきます。









